NHKとしてはよくやった、と言うより、そんなこと言って良いの?NHK、と思うような「特集」。 低周波音の「て」の字も言わずに「騒音全体」が健康に危険として、そもそも騒音が健康を損なう事を改めて問題としたことは、他社は一切触れていませんから秀逸です。まー、WHOがそうしたのですが、少なくとも日本が騒音に限らず環境問題の認識に遅れていることは明白でしょう。特に目に見えない問題には。
朝7時のニュースで見ただけで、その後放送しないし、ネットで検索しても出てこないので、これで終わりかと思ったのですが今日検索したら出ていました。
「海外では…、知見の収集…、」を言っている環境省は「精査する段階」だそうです。”騒音苦情者”が「騒音被害者」となるのは何時の日でしょうか。来るのでしょうか。
高瀬
「特集は、『騒音』について考えます。」
和久田
「今年(2018年)10月、WHO=世界保健機関のヨーロッパ事務所が、『環境騒音ガイドライン』というものを発表しました。」
高瀬
「例えば道路の場合、WHOの勧告は53デシベル以下にすること。
日本の環境基準では70デシベルですから、とても厳しい内容なんですが、WHOは『健康を守るために騒音レベルをこれ以下に保つべき』として、世界各国に採用するよう求めています。」
和久田
「このような厳しい勧告値を出したのは、最新の研究で、『騒音』がさまざまな病気の原因になることが分かってきたからなんです。」
騒音は“埋もれた公害”
早急な対策が必要
北海道大学工学部 松井利仁教授
「(日本の環境基準は)かなり古い。50年くらい前の知見で定められたものが多い。
(WHOガイドラインと)大きな差ができてしまっています。
騒音は健康影響が生じる環境要因ですから、ほかの有害化学物質と同様に、健康影響を防ぐための科学的知見に基づいた基準値を決めないといけない。」
WHO Environmental Noise Guidelines for the European Region (2018)