今般の原発事故の放射能放出では見えない放射能の健康被害は恐ろしい。しかし、私たちは普段から自然界の放射線を受けている。正確な知識と冷静な判断でパニックに陥らないことが重要だ。」(3/25日経夕刊「放射線 少量なら健康被害なく」)といわれている。この書き出しを低周波音の"専門家"風に言い換えるとと聞こえない低周波音の健康被害は恐ろしい。しかし、私たちは普段から自然界などから低周波音を受けている。(しかし、何の被害も無いではないか。それは聞こえないからだ。これが科学的で正確な知識だ。)正確な知識と冷静な判断でパニックに陥らないことが重要だとでもいうことになる。
だが、正確には、日常的に受けている低周波音で健康被害が生じないのは、単にその音のレベル(大きさ)ではなく、それが不定期で、短時間であり、総量的に少量であるからだ。従って、仮に少量であっても定期的に継続的に曝されれば健康被害は生じる。短期暴露と長期暴露の問題である。これは放射能も同じ。短期暴露で大丈夫な基準値を長期暴露に当てはめていないか?長期暴露の基準値は無いのではないか?