20120222 日風開---売り先行、インサイダー取引への社長関与が伝わり 9時51分配信 フィスコ
売り先行。同社社長が、投資家に注意を促す監理銘柄に会社が指定されるとの情報を、公表前に複数の知人に漏らしていたことが分かったと報じられている。知人らは、株を売り抜けて損失を免れたもよう。証券取引等監視委員会は、インサイダー取引の疑いで強制調査に乗り出したとも伝わっており、先行き警戒感が高まる格好に。《OY》
風力発電会社巡りインサイダーか 2月21日 17時53分
東証マザーズに上場する風力発電の会社の社長が、投資家に注意を促す監理銘柄に会社が指定されるという情報を、公表前に複数の知人に漏らしていたことが関係者への取材で分かりました。
知人らは株を売り抜けて損失を免れたということで、証券取引等監視委員会は、インサイダー取引の疑いで強制調査に乗り出しました。
インサイダー情報が漏れていたのは、風力発電事業の会社で、東京・港区にある「日本風力開発」です。
「日本風力開発」は、おととし、監査法人から指摘を受けたため、有価証券報告書の届け出が遅れ、上場していた東証マザーズから投資家に注意を促す監理銘柄に指定されました。
このため、株価は一時70%以上下落しましたが、関係者によりますと、日本風力開発の社長が、知り合いの2人に監理銘柄になることを公表前に知らせていたということです。
これを受けて、兵庫県の50代の主婦が、持っていた株をすべて売却して5000万円以上の損失を免れていたほか、別の会社役員も600万円近くの損失を免れたということです。
証券取引等監視委員会は、インサイダー取引をした疑いで、会社役員に課徴金の支払いを命じるよう金融庁に勧告するとともに、主婦については、刑事告発を視野に強制調査に乗り出しました。
日本風力開発は、その後、有価証券報告書を届け出て、監理銘柄の指定は解除されています。
今回の問題については、「調査中でコメントできない」などとしています。
平成24年2月22日
各 位
会社名 日本風力開発株式会社
代表者名 代表取締役社長 塚脇 正幸
(コード番号 2766 マザーズ)
問合せ先 代表取締役専務 小田 耕太郎
(TEL.03-3519-7250)
昨日及び本日、一部報道機関において、平成22年6月の当社株式に関するインサイダー取引について報道がなされました。
当時、当社は厳しい経営環境におかれており、取引先様やご支援を頂いている関係者の方々からの多数の問い合わせに対し、円滑な会社運営を維持・継続する上で、止むを得ない必要性から当社の現状、経営状況等を説明し、引き続き当社に対するご支援をお願いしておりました。
このような中、本件取引は当社の予期に反して行われたものであり、当社並びに当社の役職員が嫌疑を受けているものではないとは言え、当社としては大変遺憾であります。
本件に関するこれ以上の詳細につきましては、当局による調査中であることから、現時点においてはご報告しかねることをご理解たまわりたくよろしくお願いいたします。
今後、事実関係が明らかになり次第、速やかにご報告申し上げます。
ご心配、ご迷惑をお掛けした皆様には、深くお詫びを申し上げます。
以上
「報道」では”社長がインサイダーをやった”と言っているのに、この会社は堂々と社長名で「当社並びに当社の役職員が嫌疑を受けているものではない」と言っているが、社長って「役職員」ではないの???
風力のエネルギーとしての可能性がどうであるかは私には解りかねるが、少なくともこの会社の社長は、以前にも身内の為に売り抜けている××がある訳で、資本主義のお約束である、株主とのお約束(まー、株主が騙しても良いよ)と言うようなモノが日本の株式会社なんだろうが、それにしても、どん欲なその他大勢の投資家を”嵌める”事に何も倫理的責任を感じないとは企業倫理以前の人間としての良心のない人のようだ。
まー、身勝手な倫理観を感じすぎると、これまたオリンパスのように会社のためなのか、自分のためなのか、少なくとも資本主義の倫理、お約束というモノが有るとすれば、当然経済犯として罰せられるべきはずであろうが、有り難いことには、日本にはそうしたモノは無いようで、命の次に大事なお金に関しては小市民の虎の子はふんだくられたままとなり、こうした大きな”経済犯的悪行”は全て許されるようである。いつも可哀想なのは真面目な投資家。