太平洋から小牧空港に向かっていく航空路線上の真下部分にあたるらしい我が家は、このところ上空を通過するプロペラ機の騒音が午前午後だったか、午前か午後とかが日課となっている。しかも一機ではなく大抵2.3機が縦隊で飛んでいるので音もそれに連れて、”すわ何事か”と思うほど空に轟く。幸い写真を撮ろうかと準備して、窓を開けている頃には通り過ぎてしまうのだが。
この路線は航空路線図には全然出ていないから民間のモノでは無く、もちろん民間機は遙か上空を通過しているから音はビタとも聞こえないが、とにかく、上空を眺めれば完全素人の私でも判別がつきそうな軍用機様のモノなので、恐らく、自衛隊であろう。中東派遣の時は大型輸送機、愛知万博開催準備、開催中は恐らくVIPの名古屋への来訪で、大型ヘリが特に多く、うるさいことこの上なかった、と言うことは当時にも書いたのだが、今は出てこない。
その際、市役所の公害課に苦情を言ったのだが、全然変わらないので、再度苦情を言ったのだが、飛行場に電話したらしい職員が、飛行場から「空は全然別だ」とけんもほろろでビックリしたそうだ。そう、知る人は少ないであろうが、建築でも自分の敷地の上空が、容積率などとは別に、どこまでも自分の物などと思っていると大間違いで、上の方の空は全く個人の物ではない。まー、お空の管理と権利は日本国と言うお国のものなのでであろう。
まー、もちろん外国に対してはそれなりに守っていだきたいが、個人としては、上空を爆音を轟かせて通過するヘリやプロペラ機にミサイルでも撃てたら、非常に気分がスカッとするだろうにと我が屋の上をヘリや輸送機が轟音を響かせて飛んでいる度に思う。
と長々しいマクラになってしまったが、沖縄の基地周辺の人々は将に日々そう思って居るのいるのであろう。もちろん「そんな程度ではない」と言われるのはごもっとも。
今回の訴訟判決の見るべきはどのマスコミも300億という金額を持ってくるが、原告の数が多ければ損害賠償が大きくなるのは当たり前で、賠償額301億9862万円を原告22005人で単純に割れば、一人頭137万円に過ぎない。これは何年間分の被害にあたるのか。
朝日では「基本となる慰謝料の月額は、うるささ指数(W値)95の住民1人に対して3万5千円、W値90は2万5千円、W値85は1万9千円、W値80は1万3千円、W値75は7千円となり、第2次訴訟の確定判決から2倍前後の増額が認められた。」と言うが、原告は「過去分(提訴が2011年であれば、それ以前は除外?)・騒音が解消されるまでの将来分(カット)の損害賠償」にあたるとしているが、到底報われるモノではなく、”なめとるんかおんどれは”と言うことだが、騒音被害というモノを日本国の司法の認識はその程度にしか過ぎない。
それよりも。
①これまで基地騒音を巡る各地の訴訟で、「第三者行為論」を根拠に、米軍機の飛行差し止めの訴えを退ける判断が続いていることを断ち切った、のかどうか。
②住民側の「騒音により生じる睡眠妨害を通じ心疾患や高血圧が発症するなどと主張、健康や生活への被害」の訴えは認めたのか、は不明。