深夜電力を使った省エネ型給場器「エコキュート」が隣家などに設置されたため、作動時の低周波音でめまいや不眠などの影響を受けたとして、群馬、岩手、神素川の各県の住民がメーカーなどに損害賠償を求める訴えを各地の地裁に起こした。 深夜に動くエコキュートを巡 っては騒音苦情が出ており、業界団体も対策に乗り出している。
この記事の胆(きも)は”こうした事情に詳しいはずの方達”のコメントであるが、
東大大学院の先生の「メーカーは設置者に事前に隣家に影響が出る可能性を十分に説明し対応策も積極的に示すべきだ。」と(でもこんな事をしたら買う人は減ってしまうでしょうね。でも、その際に「仮に裁判になっても法律で規制されていないから大丈夫」とでも言うのでしょうが、少なくともこれでお隣とは仮に友好関係があれば崩壊するでしょう。で、最近私に相談が有るのは新興住宅街が多いですね。)、
日本騒音制御工学会の事務局長の「施工業者やメーカーは、被害が出た時は移動などの対策をとってほしい。」と、何れも「メーカーと設置者」にそれなりの注意を促していることだ。
機器メーカー、住宅メーカーはこの点を十分に検証した上で、「全面的に争う」のであろう。
こうした考えがある上は、企業側もそれなりの”専門家”をきっと用意するのであろう。そして、"専門家"は非科学的に「科学的に低周波音と被害との因果関係は証明されていない」と言い、裁判官は「法的規制がない」と言うことで、何も解らず原告側に「受忍限度内」として、被告側の「無罪」を宣言するのだろうか。
そうした事態になれば科学も法律もあったモノではない。個人的には、裁判官「あんたは企業の回し者かそれとも××か」、としか言いようがないのだが、裁判官も低周波音と言うモノに対して御用学者の意見を聞くだけでなく、それなりにお勉強すればそうした判決は出ようがないのだが…。
どう言った結論が出るにしろ、今回の判決次第では”我も我も”の「新たなる被害者」の出現があるかもしれないし、メーカーも裁判に勝っても、一歩間違えば、面倒なことになる可能性のあるエコキュートの売れ行きへの影響は必定のはずであろう。
一回で良い、メーカーの責任を認める判決が出て欲しい、と、切に願うところだ。
これに先立つ関連ページ:高崎エコキュート騒音被害訴訟1-1/4