2016/11/3 和歌山県由良町の風車被害を訴え続けた谷口愛子さんが、急逝される前の、2016年08月19日の「風力発電施設から発生する騒音等の評価手法に関する検討会報告書(案)に対する意見の募集(パブリックコメント)について」彼女が応募した意見です。風車騒音被害の実情が切々と訴えられています。
環境省様
2008年に、大阪ガス広川明神風力発電所が稼働してから、震動で眠れなくなりました。眠れないので本を読むと本を開くと字が動いているのです。
その後、睡眠剤服用、耳がきゅんと痛くなって病院に行くと、鼓膜が破れていると言われ、その後、腕の付け根の神経が切れていると言われました。
2011年新たに2000kw5基が動き出しました。
2011年11月19日~20日
北風が強く、毎年吹く虎落笛(もがりぶえ)の音では無く、それは恐ろしい音と振動が、天井、壁、床下から家をゆする渦のようなものが私の頭を叩きました。
それから近所の方々に風車について聞くことを始めました。
すると、風車ができてから胃の具合が悪い、脳、耳が痛い、頭が痛くて、草引きが出来ない。地面が揺れて草が逃げる。船酔いみたいになる。
車に布団を積んで車で寝る。しんどいと行って居た人が、トイレの中で発作を起こし死亡。風車が回っていなくても変な感じで立っていられない。多くの方が、それぞれに被害を訴えました。ふろ、トイレの中で調子が悪いと言った人が多く居ました。
11月22日、町役場に言うと、「風車のことを言って来たのは貴方だけだ」と言われました。これは全くの嘘で、私より前に、10数名が役場に言っていたということが後で解りました。しかし、町長は「病は気から」と言って跳ねていました。
大阪ガス本社部長と話した時、「由良町が悪い。2008年頃から被害が出ていたのは解っていた」と言いました。町が積極的に誘致したことも解りました。
大阪ガスの子会社、ガス&パワーのYさんが「ここへ1年間泊めてください」と言ってきた時、「どうぞ泊まってください」と返事したのですが、2年経っても来ないので、電話すると、「いつから行くとは言わなかったでしょう」との返事で、あきれました。これが企業か、日本人かと情けなくなりました。
震動が枕の下から来るので、眠りが浅く、毎日くらくらします。音圧波が強くなると、車で10kmほど離れます。
しかし、夜11:30頃に眠剤を服用するのですが、その後に強い音圧波が来ると、危険なので、車に乗って出られず、一晩中寝られずに泣きます。北風になると、頭上からの音、空気の波が頭を叩き、痛くて辛抱できず、風車に向かって拝みます。
2012年頃から声が出なくなりました。近所の医師は「甲状腺ガンがあるが女の人も持って死ぬのでほっとけ」と言われました。だんだん声が出なくなりました。
2014年8月 息子の居る東京で甲状腺悪性腫瘍手術、反回神経切除、人口チューブを入れる手術をしたところ、声が出るようになりました。ガンが声帯を押していて声が出なくなっていたそうです。先生は「風力発電は悪い。そのストレスです」と言い切りました。
東京の息子の家の隣にはエコキュート、エコウィルが一台ずつあって、その震動でやはり息子宅にもおられず、親戚に泊まったりしました。年老いてからの流浪の旅はとても辛いです。
こんな苦しい被害は誰にも味合わせてはいけないと、由良町内の地区民が声を上げ、4箇所19基の風力発電発電計画を中止させました。
これに根を持った由良町に有る三井造船の所長が私たちを恫喝しました。少し怖くなりました。
2014年山口県の風車建設予定地の方からお呼びが有り、ガンはすごくしんどい病気ですが、そこを押して、私たちと同じ苦しみをこれ以上人に与えてはいけないと、死ぬまでに一度は人のために良いことをしようと力を振り絞ってガン患者の2人で訪れ、「風車は悪い、被害がある、健康に害がある」と自費で出かけ訴えました。
もうどうせ死ぬんやと、ほっておかないでください。どうか、こんな苦しい被害を出す風車は一日も早く止めてください。
関連サイト:究極の静けさの中で微かに聞こえる風車音低周波音長期暴露"人体実験" には研究室よりも理想的な「現場」
https://blog.goo.ne.jp/anti4infrasound/e/b5a6e5ea97632eec252d68d6442bb08e