『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「レミーのおいしいレストラン」 がんばれレミー、負けるなレミー

2007年09月02日 | 映画
いくら正論でも、親父の言ったことなんか誰が聞くか!
特に、強権的な親父のことなんか。
オレには、師と仰ぐ人がいる。
ほうら、困った時はいつでも相談にのってくれる。
だって、心の中にいるんだもん!
そう、これは「第二次反抗期」のドラマでもあった!
ピクサー、スゲー!!
フランスを舞台にしてスゲー!!!(byマイケル・ムーア)

映像的に今回スゲーかったのは、パリの夜景。
ほんまにあんなに綺麗なんでしょうか?
ちょっと行ってみたくなりましたが、「フランス料理、世界一」と、この映画では言うてるんでちょっと信用できません。
って、ホンマのフランス料理なんか食ったことないわ~。

天才的な舌を持つ料理人であるがネズミのレミーと、
天才料理人の血を受け継いでるけど凡才のリングイニの関係は、
「みどりのマキバオー」の競走馬マキバオーとネズミのチュウ兵衛の関係を彷彿とさせますが、
パンチ力はあるが足のない男と、腕のない足技の達人が肩車で合体して戦う『阿修羅 ミラクルカンフー』の関係の方が近いように思いました。
でも五分五分の関係じゃなくて、レミー8:リングイニ2くらいで、親もとから飛び出して、親や家族のありがたみがわかったレミーに比べて、
スピディーな給仕ができる才能しか見られなかったリングイニは、ほんまに経営の才能があるんか謎のままです。
百戦錬磨の食品業界がオンナや金をエサにして、また冷食作らされるんじゃないでしょうね~。
そこを含めて、尺を合わせたかのようなラストあたりは、ちょっとせっかちやったな~。
悪者の処遇とか。
ネズミのレストランというのも、それまでの無節操な大食漢ぶりからしたら、『ジャングル大帝』のヘルシー草食レストラン並に違和感ありありでした。
“批評家”に対する姿勢が、いっつもイイ批評をもらってるピクサーと、近年批評家にいじめられてると逆恨みしてる『レディ・イン・ザ・ウォーター』のシャマランとの違いがおもろかったです。


★★★1/2