『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「全然大丈夫」 バカとゴッホ!!

2008年03月05日 | 映画
“好きなもの”に囲まれて、“好きなこと”で生計たてて、“好きなもん”趣味のあう伴侶と巡り合う。
これって理想的なオタクの半生ですな。
その“好きなもの”の世間の認知度が低かったり浸透度が低かったりすると、その同士に出会う確立は低くなってしまうわけで、さらに見た目良しの異性と巡りあう可能性となると天文学的に恐ろしい確率となってしまい、その人が木村佳乃みたいな容姿であるなんてことはまさにファンタジーです。
この映画に出てくる木村佳乃以外の女性が、みなブスっぽいのは、そういう意味がこめられてるんではないかと思います。

で、主要キャラたちというのがこう。
●荒川良々・・・ホラー映画のプロップオタク。親と同居で依存しまくり。非正規雇用社員。このままだらだら年とりたい(父:蟹江敬三の影響)。好物は菓子。
●岡田義徳・・・たぶん映画オタク。親と同居してるが生活費くらいは入れてそう。正規社員。30歳を機にオタクを卒業、一般的な普通の生活を送ってみよかな~と思ってるっぽい(父は普通のサラリーマン?)。面食い。
●木村佳乃・・・かなり偏った嗜好の美術オタク。文学にも造詣が深い。たぶん東京の美大に入るために地方から上京。一人暮らし。現フリーター。好物竹輪(ハリセンボン箕輪の好物が油あげっていうのと似てる)。
●田中直樹・・・古美術マニア。一人暮らし。修復作業のフリーランスだが生活はしていけてる。ハーブティーなんか飲んでそう。
「憩いまくりたいの!」というナイスな造語を生み出した以上に、この4人の関係が素晴らしいんやが、これは加藤伸吉のマンガ「バカとゴッホ」に実によく似てるんやわ~。(木村佳乃の描く絵のタッチ含む)。
「パクリ!」と思うより、エエ具合にインスピレーションを受けてアレンジしたな~という感じ。
実家が古本屋っていうのも私の心を鷲掴みましたわ!
『ニンゲン合格』とか『我輩は主婦である』とか古本屋が出てくるだけでもう★1/2アップしちゃいます(『東京兄妹』に出てくる神田神保町の古本屋みたいなんはピンときません)。
この古本屋が「愛の貧乏脱出大作戦」的展開を見せるんやけど、その成功劇が繁盛店になることへ向かわず、実にこの映画らしい方向へ向かうとこもGOODです。


★★★1/2


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2 コメント

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初めまして。 (睦月)
2008-03-09 00:43:08
こんばんわ。『カリスマ映画論』の睦月と申します。
コメント&TBありがとうございました。
たぶん・・・コメントさせていただくのは初めてかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

荒川さんは名脇役としてすごい存在感を醸しだす俳優さんですけれど・・・最近は、彼のまったりとした雰囲気が女性の間でとっても人気があるんだそうです。

木村佳乃さんって、清純でお嬢様っぽい印象がある女優さんでしたが、最近の目を見張るような女優魂っぷりはホントに素晴らしいなあって思っています。

個人的には少し物足りなさを感じる作品でしたけれど・・・でもホッコリと笑いがテンコ盛りの1作でしたよね。

では今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪
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睦月 さんへ (aq99)
2008-03-22 22:54:29
良々、「TVブロス」の好きな男優1位に輝いてませんでしたっけ?
ちなみに嫌いな1位はキムタクやったと思います。
最近では、ケンドーコバヤシが好きな男性タレント1位になったりで、好みの多様化がえらいことになってますな~。
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