スガシカオ

2005年12月01日 | Weblog
スガシカオ文字をいれかえると顔が寿司。
だからなんじゃい。
って別に馬鹿にしてるわけじゃないんですよ。
むしろ、大好きです。
J-popと呼ばれる、日本のアーティストの中で、
こんなに気になる存在はいないでしょう。
ひいいきめに見たわけでもなく、
ファンだからとゆうわけでもなく、
彼の音楽はほかに無いものがあるといえると思う。

村上春樹が「意味が無ければスイングはない」
という本を出した。
彼は有名な小説家で僕も彼の作品はほぼ全て読んだが、
彼は有名な音楽リスナーであり、小説の中でも
ありえないくらいたくさんのアーティストの名が出てくる。
多くはクラシックであり、ジャズであり、ブルースであり、
ファンクであるが、ロックもたくさん出てくるし、
最近のレディオヘッドやベックも好んで聞くようだ。

そんな彼が、音楽の本を出し、多くは洋楽ジャズやブルースの
アーティストのを取り上げている中で
スガシカオを取り上げ絶賛している。

細かい話はまぁ、興味があれば読んでみてください。
という事だが、僕としては、僕の生まれたとしに小説家デビューし
僕の高校、大学時代を席巻した村上春樹が結構、
スガシカオに影響受けてなくもないという事実が驚きだった。

スガシカオという人は、優れたファンクミュージシャンだと思うが、
彼は優れた作詞家でもあると思う。
歌の詩はできるだけシンプルである方が良いと思うが、
彼の詩を読んでいると、そうでもないと思わされもする。

普通の歌ではあんまり出てこない、お父さんを起こしに行く歌やら、
結婚式の帰り道の歌やら、正義のヒーローの日常を想像する歌やら、
視点がちょっとおかしい。でも別にギャグにはならない。
そして、それが叙情的なのだ。言葉って美しいと思わされる。
だから、彼が止められない。
村上春樹も言っているが、麻薬的な何かがそこにはある。

僕はシュガーレスというアルバムを持っていないので
どんな曲だか今は分からないのだけれど
村上氏の本の中で紹介されていた
「濡れた靴」という曲の歌詞に心打たれた。
言葉の使い方があまりにも美しい。

ちなみに、意味が無ければ・・の中で
スガシカオは「柔らかなカオス」という題で紹介されている。
僕にとってのやわらかなカオスは
何気なく法隆寺で撮った木(写真)。