2005年12月02日 | Weblog
薄暗い二階にひっそりと身をひそめる日が続いた。
誰か私に気付いてくれないか。
そうずっと思っていた。
長いトンネルは出口が見えず、(写真は名阪国道トンネル)
このままグルグルとずっと光を見る事なく暮らして行くのではないか
という不安にさいなまれていた。

1998年、私の体に魂が入った。ひょんなことから僕はこの薄暗く、ほこりっぽい箱の中に入らざるをえなくなったわけだが、
当時は私が消えてしまった事をめぐって、ひと悶着もあったりしたものだし、
そのときはそれなりに探されたものだ。
私には共存者がいた。ルポって名の奴でなかなか融通の聞かないやつだった。
なかなか気があうわけでもないが、もうあれから8年だ。暇をつぶすためにお互い話す事もある。

主はふたり、私を作った人間と、育てた人間。
二人からは私の存在はあきらめられていた。

と、そのとき光が差し込んだ、私たちの入っていた東芝ルポの箱が廃棄されることになった。
ルポとの別れ、そして俺は晴れて、また舞台へと戻る事になった。

僕の体の中にはギター、ピアノ、歌が入っている。
名は「サクラソウ」
作ったのはカズトで、局長と下倉氏が演奏している。
そのZIPディスクが今回の引っ越しで8年振りにでてきた。
無くしたはずのものが見つかった。

詞を乗せ替えてまたカズトが歌ってくれる事だろう。