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2 コメント

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七月 (願船)
2017-07-01 19:06:38
  七月の蝌蚪が居りけり山の池  高浜虚子

 大虚子らしい大柄な句。蝌蚪は夏の季節ならいつでもいるが、『七月の蝌蚪』と言われると何か新鮮な感じがするから面白い。それもちょっとした水溜りや水槽の中ではなく『山の池』である。大きな風景の中の蝌蚪。こう言う捉え方に虚子の特徴が見られると思う。最近比較的若い人がやっているネット句会に投句しているが、一見高齢者らしいスタイルを持った自分の句は選ばれず、自分から見ると幼稚だが派手な表現の句が多く選ばれるという傾向に気づいている。今日の虚子の句などはそのネット句会では選ぶ人が少ないのではないか。『七月の蝌蚪ひらひらとタンゴ踊る』ぐらいな表現にして読者の眼前に擦りつけると選ぶのではないかと思うのである。その原因は何か。答えは簡単には出ないが、最近テレビの人気番組の一つになっている、夏井いつきさんが出演して若者に人気ががある芸能人やお笑いタレントが俳句を出してその優劣を競う俳句ショーが時代の流行を作っているのではなかと思うのである。今や俳句は詩の世界からショービジネスの世界へ と変貌してゆくのではなかと憂うのである。

   七月の木陰借用犬の小屋  阿部

 七月の木陰でそよ風の吹くような涼しい所へ犬小屋を移動したのであろ。身近な題材を用いて暮らしの一コマを詠うと言う阿部句の特色が出たている一句だと思う。
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有難うございました。 (阿部)
2017-07-01 20:47:49
願船さん
うれしいコメントを有難うございました。
この頃はネット句会に投句することもなく偶にNHKの俳句をみますが、さほどの変化は感じません。俳人たちの講評だからでしょうか。
ネット句会は互い選であり、参加者は若者が多いから、私達の作品は選に入ることは少ないのは当然なことです。割り切って、時流にまどわされず、頑固に我が道をゆく事は精神衛生によいと私は思っています。

拙句は古い作品で、この時期には犬小屋を移転するのが、年中行事でした。
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