杉の葉の面影いずこ心太
季語 心太(ところてん) 天草(てんぐさ)を干したものを水に浸してつき、さらに干したものをぐつぐつと煮て溶かし、それを濾過して壺に入れ固めたもの。冷たい水に放って冷やしておき、心太突きで容器に突き出したものがおいしい。暑い季節に涼を得られる食べ物として江戸時代から庶民に好まれた。酢や醤油や蜜をかけて食べる。古くは「こころぶと」と言っていたが、江戸時代に入ってから「ところてん」になった。 歳時記抜粋。
掲句 昭和の頃は 心太用の酢醤油を入れた瓶のふたに 杉の葉が使用されていた。
例句 ところてん煙のごとく沈みをり 日野草城
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