山笑う
ふるさとやどちらをみても山笑う 正岡子規
開通の列車の響山笑う 拙
先日北陸新幹線が開通した。関係者の笑顔が目に浮かぶ。
こちらでも津波に流された石巻線の二十数キロが復旧して全線開通になった。これからの復興への大きな原動力に なりそうだ。石巻選里山と海辺を縫うようにして走っているが。今回の開通部分は津波の被害を避けるため、海辺 を離れ小高い所へと移動した。福島の常磐線はまだだが、自動車道も通れるようになり、人々の復興の願いに小さ な灯がついた。
ふるさとやどちらをみても山笑う 正岡子規
開通の列車の響山笑う 拙
先日北陸新幹線が開通した。関係者の笑顔が目に浮かぶ。
こちらでも津波に流された石巻線の二十数キロが復旧して全線開通になった。これからの復興への大きな原動力に なりそうだ。石巻選里山と海辺を縫うようにして走っているが。今回の開通部分は津波の被害を避けるため、海辺 を離れ小高い所へと移動した。福島の常磐線はまだだが、自動車道も通れるようになり、人々の復興の願いに小さ な灯がついた。
子規はこんな天真爛漫な句を作っているんだと改めて感動しました。「どちらをみても山笑ふ」などまことに春爛漫の感じがします。もし自分がこんな素直な句を出したら読む人の目にとまるかどうかは疑問ですが。
開通の列車の響山笑う 阿部
自分は作者が東北に住んでいる人だと知っているから、開通の列車が何を意味しているかが分るような気がします。なお詳しくは次の作者註を見ることにする。
『先日北陸新幹線が開通した。関係者の笑顔が目に浮かぶ。 こちらでも津波に流された石巻線の二十数キロが復旧して全線開通になった。これからの復興への大きな原動力になりそうだ。石巻選里山と海辺を縫うようにして走っているが。今回の開通部分は津波の被害を避けるため、海辺 を離れ小高い所へと移動した。』 石巻線の全線開通のニュースをレビで拝見しました。 新築の駅舎やホームの向うに津波の被害の跡が残っていたり、復興作業が進んでいる風景が見えたりしました。 ああこれが東北の今の姿なんだと思いながら見ました。今日の阿部さんの句を読ませていただき、「山笑ふ」が単なる春の自然描写に止まらず、傷ついた自然が再生してゆく姿が想像され、子規の「どちらをみても山笑ふ」という表現では与えることの出来ない
社会的意味を感じることが出来ました。有難うございます。 願船
今日から、めっきり春らしくなり、開花のための自然の下準備が急ピッチにはじまります。きっと被災地も復興へのおおきなはずみになると思います。
里山は木の芽が膨らんで山も大きくなったよう気がしますが遠嶺はまだ半眼です。