蚯蚓鳴く
蚯蚓鳴く耳鳴りもまた闇の声 山口草堂
気がかりの競値の動き蚯蚓鳴く 拙
長雨の合間に伸びに伸びた庭の草むしりをしたら。数匹の蚯蚓に出会った。深夜ネットオークションて
目当ての品物の値段を探した。そんな時寂しげな音が庭より聞こえた。世にいう蚯蚓鳴くかもしれない。
入札は待てかも知れない。
蚯蚓鳴く耳鳴りもまた闇の声 山口草堂
気がかりの競値の動き蚯蚓鳴く 拙
長雨の合間に伸びに伸びた庭の草むしりをしたら。数匹の蚯蚓に出会った。深夜ネットオークションて
目当ての品物の値段を探した。そんな時寂しげな音が庭より聞こえた。世にいう蚯蚓鳴くかもしれない。
入札は待てかも知れない。
蚯蚓は鳴かないのだそうですが、秋の夜など土の中で鳴くようなジーという声を蚯蚓鳴くというと、何だか秋のあわれを感じますね。耳鳴りもまた闇の声と自分の身に振り替えて詠うと境涯俳句らしい情緒を感じます。
気がかりの競値の動き蚯蚓鳴く 阿部
阿部句では取り合わせお形で蚯蚓鳴くを詠っている。上五・中七「気がかりの競値の動き」については作者の注に丁寧に説明がある。作者の好きな楽器の競値をネットで追っているところであろうか。そんな時に庭から寂しげなジーという音が聞こえたのだ。競値はどんな動きをしているのだろうかと考える活動的な脳と
蚯蚓鳴く静かな情緒を感じとっている脳の並存が面白いと思った。
暇つぶしのオークション参加。コレクターでもないし、道楽をしているつもりはないが、欲が深くて、いじりたい楽器があれば、一度は体験したくなる。そのあとは安値で売りさばく。そんな訳でネットオークションに参加しています。
けらの鳴き声とアコの音と共通している部分もあったので
取り上げてみました。