17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

花見

2015-04-13 09:49:52 | 日記
花見
 花むしろ一見せばやと存じ候    宗因
 元気にと別るる老いの花見かな    拙


 年を重ねると外出も面倒になる。二・三年前までは高齢になると外出する人が急に少なくなる理由が
はっきり分からなかったが、自分がその立場になり分かった。多くは身体的なものだが、ものぐさに慣れ親しむ習慣にも因る。
花見にはそんな老人も足を運ぶ。数年来の知人との再会ちょっとの立ち話 別れの挨拶に「お元気に」が
口をつく。 

雀の子

2015-04-12 16:08:14 | 日記
 雀の子
  子雀のこぼれ落ちたる草の丈  佐藤鬼房
  もの音に犬の椀より雀の子     拙


 やっと巣から飛びおりた雀の子が怖いもの知らずだ。老犬の食い残しをついばんでいる。薄目をして
 老犬が寝そべっている。正に春うらら。しかし、一寸した物音にも敏感。本能なのだろうか。


別れ霜

2015-04-11 13:45:45 | 日記
別れ霜
 三日月の色の全き別れ霜
 億劫なタイヤ交換別れ霜

 
 三寒四温を経て彼岸も過ぎた。しかし、八十八夜までに寒の戻りがあり、それまで遅霜には十分注意を 要する。今年は桜がはやく咲いたのに降雪があったので、タイヤ交換を再度した人があった。

虚子忌

2015-04-07 20:05:06 | 日記
虚子忌
 花待てば花咲けば来る虚子忌かな   深見けん二
 わが町の椿は蕾虚子忌くる         拙

平年より暖かいことしであったが寒の戻りで今日は寒い、四月八日は当地では小学校の入学式で、大抵
梅の花をバックに記念写真を撮っていた。今年も椿はまだまだ固い蕾だ。

清明

2015-04-06 18:55:35 | 日記
清明
 清明や壺に満ちゆく水の音  片山由美子
 清明や古木伐りたる屋敷跡     拙


 近所の旧家の主人が亡くなり刀自一人となった。間もなく廃屋になる気配で、周辺の古木・竹藪などか
伐採され、たくさんの蔵や小屋が清明の陽の目をみた。空き家が目立つ農村での税金対策に苦慮しているようだが、近所では今後の成り行きに注目している。