17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

走り蕎麦

2015-09-16 00:22:47 | 日記
走りそば
山国や新そばを切る音速し    井上雪
食ひつなぐ年もありけり走り蕎麦   拙

走り蕎麦の季節になった。蕎麦処と言われるところは昔は米が採れなかった。新米のできる前は食料事情の厳しいので、蕎麦でしのいだ。蕎麦が採れるまでは小麦粉で作る団子とか馬鈴薯を食べた。
貧しい家では米の飯は貴重品だった。走り蕎麦は一番早くにできた蕎麦である。

彼岸花

2015-09-14 16:43:36 | 日記
彼岸花
突き抜けて天上の紺曼珠沙華    山口誓子
長雨に美人のなげき彼岸花       拙

天上の紺 地上の赤 コントラストが見事な景だ。今年はこんな日は少なく、長雨に濡れて空を
恨めしそうに見上げている美人のような彼岸花だ。追放されるジャガタラお春のイメージが強い。

敬老の日

2015-09-13 13:00:25 | 日記
敬老
敬老の日のわが周囲みな老ゆる  山口青邨
敬老会新会員の頼もしさ       拙

 平成十五年より九月第三月曜日に敬老の日が変わった。わが町では今年は九月十三日の今日行われた。
77歳より招待されてお祝いを受けた。地域での招待者は三分の一弱だそうだ。自分の場合は初めて招待されたときは70歳前だつたので、急に老け込んだ気持ちになった。自分の場合より高齢になっての招待であっても老け込んだ気分は同じだと思う。

蟋蟀

2015-09-12 12:44:04 | 日記
蟋蟀
灯を消せば二階が重しちちろ鳴く   小川軽舟
蟋蟀の姿の見えぬ除草かな        拙

この時期いたるところに蟋蟀が居り生活を共にしていた。それはひと昔前の話だ。
庭に雑草が繁茂していても、鳴き声を聞くことはない。蟋蟀の声さえ聞こえないので、マツムシ 鈴虫
馬おい クツワムシなどの声は望むべくもない。
しばらくぶりに秋晴れになったので、庭の除草を始めたが発見することはできなかった。

台風過

2015-09-11 13:20:55 | 日記
台風過
 お見舞いの電話に感謝台風過    拙

 昨日 栃木・茨城で鬼怒川氾濫による被災の様子を見て、昭和24・5年当時の水害のことを思い出していた。半日後の今朝3:30 現在地の有線放送で避難勧告を受けて驚いた。自宅は高台にあり河川からは遠いので被害は無かった。夜があけてから多くの方々よりお見舞いの電話をいただいた。何の役にも立たない者へのお志に感謝しきりである。