17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

数え日

2015-12-26 09:54:19 | 日記
数え日
数え日のかぞへるほどもなくなりぬ   狩羽鷹行
数え日やもしもと叩く医師の門       拙

年末になると病気を抱えている者は、正月に備えて薬を余計準備するとか、調子の悪そうなところを診断してもらう。また、過分なリハビリを行う。そんなことで、この時期は病院が込み合う。二・三かけ持つ人もいる。そして老人の増加 混雑の度合いは年々高まる。地方では医師の絶対数が足りない。建物はあれど医師はいない。それでも老人は田舎に住みたいという。これが現実。

クリスマス

2015-12-25 12:40:21 | 日記
クリスマス
行きずりに聖樹の星を裏返す    三好潤子
貧者にも一燈がありクリスマス     拙

神は誰にでも平等に接しておられるのに貧富の差がある現実。争いにおののき、食べ物に困っている人 さらには
安住の場所をもない人。中近東に絶えない戦火  キリストもアラーも争いは望んではいない。
仏教の経典に儀礼的な長者の萬灯より貧者の一燈という諺がある。貧しい者の誠意のこもった一燈が長者の萬灯より貴いという意味である。身の回りに困った人がいたら優しい一言でもかけてあげよう。


煤逃げ

2015-12-24 09:03:27 | 日記
煤逃げ
煤逃げと言えば言わるる旅にり  能村登四郎
煤逃げや辻演奏とラプソディ      拙

今年も数え日となった。気ぜわしい日々で、老骨であってもあてにもされる? こっそりと抜け出して骨休みする
のも年の功。しかし、最近はあてにもされなくなったので、積極的に逃避行。テレビに東京大衆歌謡楽団の街頭演奏風景をみた。大勢の聴衆の中には煤逃げの方もいるのかも知れないなどと思いながら見た。我が家の近くでの
演奏なら毎日の参加になるだろう。

冬至

2015-12-22 13:17:13 | 日記
冬至
酒になる水やわらかき冬至かな   大屋達治
飽食の世に食ふ冬至南瓜かな      拙

今日は冬至 古来冬至には南瓜や粥を食べる風習が当地にある。
時の推移と共に下記のように南瓜・周辺市場は変わったと思う

 頭ほどの大きさ     ソフトボールほどの大きさ
 凍っていたものもある  凍っていない
 ぐちゃぐちと柔らかい  ほくほくとしている
 丼に盛られた      小鉢に盛られる
  多様な味       栗味
 日本南瓜が主流     違う種類
 保存がきかない     容易に入手

冬の貴重な栄養源なのにあまり重宝されなくなったが、貴重な栄養源には変わりはないのだから、冬には是非食べたい食品である。 

冬の雲

2015-12-21 11:16:34 | 日記
冬の雲
冬雲は薄くもならす濃くもならず   高浜虚子
冬雲に温かき色気球行く         拙

どんよりとした雲をバックに、カラフルな気球が飛んだ、初冬の晴天ならば条件が良いのだろうが、
時として曇りがちの場合もある。見るものにとっては心和む空模様でもある。
数日前気球落下のニュースがあったが、生命の安全を祈る。