17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

秋扇

2016-08-26 09:35:30 | 日記
秋扇
秋扇あたりさはりのなき話  岩井愁子
秋扇応援団の手拍子と      拙

秋扇は死語になりつつある。一年中エアコンのお世話になっている現在では本来の昨日を発揮することは滅多にはない。目的外の使用がおおくなっているのが現状である。寝ている弱者を扇ぐ情景も風情はあった。

溝萩

2016-08-25 11:12:33 | 日記
溝萩
溝萩やバケツで洗ふ登山靴  皆川盤水
溝萩や汚れしものも清らかに   拙

山野の水辺や湿地に生えるミゾハギ科の多年草、高さ一メートル前後上方で枝を分ける。葉は対生、八月ころ葉腋ごとに淡紅紫色に六弁花が3~5個ずつ集まって開き、長穂状となる。  さいじ

無花果

2016-08-24 17:56:27 | 日記
無花果
無花果や薬を刻む縁の先    寺田寅彦
無花果の味忘れけり妻に問ふ    拙

無花果はクワ科の落葉樹の過日で東南アジア原産。日本には江戸時代初期に渡来した。食用にされているのは実のような花嚢と言われる部分で、小さな花が集まったもの。生食のほか、煮たりジャムにしたりする。乾燥したものは保存食にもなる。歳時記  鬼子母神が持っているのも無花果。

秋暑し

2016-08-23 09:15:35 | 日記
秋暑し
したたかに働く臓器秋暑し   柳田昭子
強烈の中ほどにいて秋あつし    拙

立秋を過ぎて約半月 それでも30℃過ぎの日が多い。真夏の暑さにはないいやらしさも感じる。そんなこの頃
列のなかに入って拘束されるのは真っ平。でも、仕方がないことも。

野分来る

2016-08-22 11:29:38 | 日記
野分来る
野分来る蝿取紙のうらおもて 西野文代
野分来る日本列島弓なりに    拙

先日 今年初めての台風がきたばかりなのに、シーズンとはいえ列をなして三つの台風が押し寄せている。それを迎え撃つかの如く日本列島が体勢を整えている。例年あまに被害のない北海道に被害が集中しそうである。無事に過ごしたいものである。