17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

2016-09-22 09:26:46 | 日記

我庭の良夜の薄湧く如し  松本たかし
道端に人を待たせる薄かな    拙

秋の七草で、昔からなじみ深い。屋根を葺いたのも薄だった。古い農家では萱場(薄原)を持っていて、晩秋には薄を刈り取って小屋にしまっておいた。茅葺きの家が少なくなるにつれて萱場は転用され少なくなった。
山道を通ると時折道端に人が隠れるほどの大きさの薄が生えているところがあれば、用事を思い出す。

秋日傘

2016-09-21 12:25:57 | 日記
秋日傘
寺町を遠ざかり行く秋日傘   近藤勇夫
踊る子を指さしている秋日傘    拙

校庭で我が子を紹介しているのだろうか。晴れた日にはまだまだ夏の名残の暑さがのこっている。

日傘は夏の季語。今頃使用されている日傘は秋日傘と詠まれる。

2016-09-20 11:18:51 | 日記

しみじみと立ちて見にけりけふの月  鬼貫
小謡の唱えだしたる月夜かな      拙

時代劇の映画で月夜に武士が謡を吟じながら歩いたシーンが印象的だったのか、月夜の徘徊では真似ることが多い。

秋彼岸

2016-09-19 13:27:08 | 日記
秋彼岸
供えたるもの皆円し秋彼岸       対馬康子
供えたる花のいろいろ秋彼岸        拙

季語では春の彼岸は「彼岸」秋の彼岸は「秋彼岸」という。春の彼岸ではまだ寒さが残っているので、造花がおおいが、秋は流石に生花が多く、庭とか路傍の花も多く 多種多様になる。 

2016-09-18 09:12:56 | 日記

一家に遊女もねたり萩と月    芭 蕉
用水の魚影も白し萩の花      拙

透明になった用水に魚影が動く、用水路の岸辺のところどころに萩の花が呼応するかの様に花びらを散らしている。