牡蠣船 2023-11-12 08:48:59 | 日記 牡蠣船や唄の中にも瑞巌寺季語 牡蛎船 牡蛎料理を供する屋形船である。牡蛎の原産地広島に起こり、西日本各地で冬の間営業していたが、次第に大阪が中心になった。しかし、今では名残といえるものが少なくなった。また、牡蛎を採取する船にも用いられる。歳時記抜粋。掲句 牡蛎の産地松島での景。日本三景と言われる松島の湾内を走る観光船では、松島名産の牡蛎鍋に人気がある。民謡「大漁唄いこみ」が船内に流れ賑やかである。瑞巌寺は松島の古刹。例句 牡蛎船や静かに居れば波の音 日野草城
冬立つ日 2023-11-11 14:51:34 | 日記 悠然と泳ぐ大魚や冬立つ日季語 冬立つ日 立冬の傍題 24節気の一つ。陰暦10月の節。陽暦では11月8日頃。しかし春から夏と同様、秋から冬への移行時期は見定めにくい。72候では立冬中も、「水始めて氷る」「地初めて凍る」「雉大水に入りて蜃(おおはまぐり)となる。の3候に分ける。歳時記抜粋。例句 心電図音なくとられ冬立つ日 藤岡きみゑ
冬の風 2023-11-11 08:23:10 | 日記 露店湯に牛追う唄や冬の風季語 冬の風 冬の風一般。北風 北西の風 西風が多い。寒風と言えば、冬の風より肌身に張り付く寒さがこめられよう。これは「ふゆ」という和語のUの音のやわらかさと、「かん」のK音のもたらす差と、「寒」は時候のイメージが重なるからで、俳句表現の面白さ、難しさがかかわる。歳時記抜粋。例句 冬の風人生誤算なからんや 飯田蛇笏 寒風に日の遠ざかる山の端 石井 保
障子 2023-11-10 07:35:38 | 日記 不器用を孫に褒めらる障子貼り季語 障子 障子は光を和らげ温度を調節し保温効果も高い。衝立障子、下部に板をはめた腰付き障子、襖障子、薄紙張の明かり障子があったが、現在は障子と言えば明かり障子。ガラス戸と組み合わせ、その部分をスライドさせる雪見障子もある。手すき楮(こうぞ)の障子紙が高級だが、現在はマニラ麻やレーヨン、プラスティック製品もあり丈夫で冷暖房効果も高い。洋風建築にも取り入れられている。歳時記抜粋。例句 一枚の障子明かりに伎芸天季語 障子貼り 障子洗うの傍題 冬支度の一つとして障子の張替えがある。例句 障子紙マダ世にありて障子貼る 百合山羽公
神無月 2023-11-08 08:55:55 | 日記 川柳 欠礼のはがきが届く神無月季語 神無月 陰暦10月の異称。この月に全国の神々が出雲に集まって、男女の縁結びの相談がなされる、とする俗信によって名づけられた。これは平安時代以降、伝えられてきたもの。普段は忘れている神々の存在を思いださせてちょっと不思議な感じがある。歳時記抜粋。掲句 季語とは無関係であり、まだ陰暦10月に達していないので、川柳とする。