やっと終わったLHRにあたしはひとつ欠伸をした
今日はバスケ部が休みでのぶちゃんらは放課後デート
鈴木くんと千春ちゃんは図書館デート
ちゅうわけであたしはひとりで帰る
(大谷は どっか行っておらんかってん)
彼女のあたしをほったらかして
あのドアホ何してんの
せっかく海坊主カラオケ 誘おうと思ったのに
『ふぁああああああ』
それにしても眠い
のろのろと歩いてると後ろから
♪ちりりんって音がした
振り向くと見覚えのある姿
『大谷』
『いやー 小泉くん 今帰りなん?奇偶やなぁ』
『・・・(奇偶って)あ゛ー大谷素敵なもんに乗ってはるなぁ』
大谷は これか?って自分の乗っているもんを
指差してにいっと笑った。
『これは大谷1号というチャリンコで『はいはい』』
『小泉最後まで聞けっ!!』
それがチャリンコというのは見てたらわかる
あたしも家に『小泉SP』というチャリがあるっ
『で その大谷1号がどうしたん?』
『んー。乗るか?』
なんてゆうけど あたしら前にも2人のりして
おまわりさんに追いかけられて絞られたやんかぁ
ちびっと躊躇してると
『あんな小泉 この後ろについとるんは荷台という』
『うん』
『荷台とは荷物を載せるもんで せやから』
『せやから?』
『小泉 乗れ『はぁーあたしは荷物ちゃう』』
『ええから乗れ 今から海坊主カラオケ行くぞ』
『うんっ』
結局 荷物扱いかいっ
なんて思いながらも あたしは大谷と二人乗り
デートやっ
END
<おまけ>
『こらーーーーー またおまえらかっ』
『『わぁーーーーーーーー』』