明日はハロウィン。
あたしは専門の友達と一緒にハロウィンパーティーをする事になっていた。
今日はハロウィンの仮装を大谷に見せてキュンとして貰おうと思ったのに・・・。
「なぁ~、なんでそんな不機嫌なん?」
「・・・・べつにぃ~~」
別にって言うてるけど、片眉あがってるやんかぁ。
あたしのハロウィンの仮装。
友達に煽てられて買うた、不思議の国のアリスの衣装。
やっぱ、こんな可愛らしいのんあたしに似合わへんのかな。
「ごめんな、着替えてくるわ」
ちょっぴり(かなり)ブルーになりながら、着替えに手を伸ばすと、その手を大谷が掴んだ。
「大谷どうしたん?」
「なぁ、ほんまにこれ着て、明日ハロウィンパーティすんの?」
「・・・これしかないもん・・・あかんの?」
「これはナシやで、あかんわ」
大谷はそう言うて、手をグイッと引っぱりあたしを抱き寄せた。
「へっ・・おっおおたに?」
「・・こんな短いヒラヒラの履いて、こんな風に触られたらどうすんねん」
大谷はあたしの顔を見つめながら、そっとスカートから出た太ももに手を伸ばす。
「ひゃっ! もーーなんなん?!大谷のアホーーー!!」
あたしは大谷に握られてない方の手でおもいっきりアホパンチを繰り出した。
「なっ・・・」
「さっきからおかしいでっ!!」
「おかしくもなるわ・・こんな短いヒラヒラ履いて、足見せられたら、男はみんなおかしくなんねん」
「はぁ~~? なにゆうてんねん!」
「小泉! 男はオオカミやねんぞ。お前は無防備すぎるから心配やねん」
大谷のだんだん声が小さくなり、身体も小さくなったように(それは元から)見えてきた。
「心配やったん?」
「・・・一応や、一応!!」
ぶっきらぼうに言うてるけど、顔赤いやん。
あかん、顔がにやけてしまう。
「笑うな!ほら、着替えて行くで!」
「どこに行くん?」
「ハロウィンの衣装買いに行くで。オレ選んだるわ」
「うんっ! 可愛ええの選んでな」
「おぅ、任せろ!」
大谷が選んでくれるのが嬉しくって、うきうきしながら着替えに手を伸ばすと、また、大谷に手を掴まれた。
「今度はなんなん?」
大谷の顔を見ると、めっさにっこり笑ってた。
この顔はあかん、あかんやつや。
思わず後ずさり・・・でけへんっ。
「んー、その前に迷い込んできたアリスを食べんねん」
「なっ・・・・」
・・・こうしてリサアリスは大谷においしく食べられてしまいましたとさ。
**********
「大谷~、何がええと思う?」
「んー、おっこれええやん」
コスプレがいっぱい売ってるお店で、大谷が選んだのは、黒いロングドレス。
「これって・・マレフィセント?」
「おぅ、せや魔女や。黒いツノみたいのんもついてるでー、更におっきくなれるで!」
「これ以上おっきくなってどうすんねん!・・・けど、ええよ。これにする」
「ほんま?」
「これなら心配性のあっちゃんが安心できるんやろ?なら、これでええよ。買うてくる」
マレフィセントの衣装を持って、レジに向かうあたしの手をまた、大谷は掴んだ。
「あっちゃんって言うな!これは、オレが買うてやる。せやから、ハロウィンパーティにはこれ着て他の男、威嚇しとけよ」
「なんで威嚇せなあかんねん・・」
そう言いながらニヤニヤが止まらないあたしは口元を隠し、レジに向かう大谷を見送る。
ほんま心配しすぎやで。
こんな大女、相手してくれるの大谷くらいやで?
でも・・でへへ、心配してもらえるのは嬉しいなぁ。
そして、ハロウィンパーティでは、大谷の愛を身にまとった最強のリサマレフィセントが、リサのミニスカアリスを期待していた男の残念そうな視線に全く気づくことなく、幸せそうに笑っていたのでした。
end
あたしは専門の友達と一緒にハロウィンパーティーをする事になっていた。
今日はハロウィンの仮装を大谷に見せてキュンとして貰おうと思ったのに・・・。
「なぁ~、なんでそんな不機嫌なん?」
「・・・・べつにぃ~~」
別にって言うてるけど、片眉あがってるやんかぁ。
あたしのハロウィンの仮装。
友達に煽てられて買うた、不思議の国のアリスの衣装。
やっぱ、こんな可愛らしいのんあたしに似合わへんのかな。
「ごめんな、着替えてくるわ」
ちょっぴり(かなり)ブルーになりながら、着替えに手を伸ばすと、その手を大谷が掴んだ。
「大谷どうしたん?」
「なぁ、ほんまにこれ着て、明日ハロウィンパーティすんの?」
「・・・これしかないもん・・・あかんの?」
「これはナシやで、あかんわ」
大谷はそう言うて、手をグイッと引っぱりあたしを抱き寄せた。
「へっ・・おっおおたに?」
「・・こんな短いヒラヒラの履いて、こんな風に触られたらどうすんねん」
大谷はあたしの顔を見つめながら、そっとスカートから出た太ももに手を伸ばす。
「ひゃっ! もーーなんなん?!大谷のアホーーー!!」
あたしは大谷に握られてない方の手でおもいっきりアホパンチを繰り出した。
「なっ・・・」
「さっきからおかしいでっ!!」
「おかしくもなるわ・・こんな短いヒラヒラ履いて、足見せられたら、男はみんなおかしくなんねん」
「はぁ~~? なにゆうてんねん!」
「小泉! 男はオオカミやねんぞ。お前は無防備すぎるから心配やねん」
大谷のだんだん声が小さくなり、身体も小さくなったように(それは元から)見えてきた。
「心配やったん?」
「・・・一応や、一応!!」
ぶっきらぼうに言うてるけど、顔赤いやん。
あかん、顔がにやけてしまう。
「笑うな!ほら、着替えて行くで!」
「どこに行くん?」
「ハロウィンの衣装買いに行くで。オレ選んだるわ」
「うんっ! 可愛ええの選んでな」
「おぅ、任せろ!」
大谷が選んでくれるのが嬉しくって、うきうきしながら着替えに手を伸ばすと、また、大谷に手を掴まれた。
「今度はなんなん?」
大谷の顔を見ると、めっさにっこり笑ってた。
この顔はあかん、あかんやつや。
思わず後ずさり・・・でけへんっ。
「んー、その前に迷い込んできたアリスを食べんねん」
「なっ・・・・」
・・・こうしてリサアリスは大谷においしく食べられてしまいましたとさ。
**********
「大谷~、何がええと思う?」
「んー、おっこれええやん」
コスプレがいっぱい売ってるお店で、大谷が選んだのは、黒いロングドレス。
「これって・・マレフィセント?」
「おぅ、せや魔女や。黒いツノみたいのんもついてるでー、更におっきくなれるで!」
「これ以上おっきくなってどうすんねん!・・・けど、ええよ。これにする」
「ほんま?」
「これなら心配性のあっちゃんが安心できるんやろ?なら、これでええよ。買うてくる」
マレフィセントの衣装を持って、レジに向かうあたしの手をまた、大谷は掴んだ。
「あっちゃんって言うな!これは、オレが買うてやる。せやから、ハロウィンパーティにはこれ着て他の男、威嚇しとけよ」
「なんで威嚇せなあかんねん・・」
そう言いながらニヤニヤが止まらないあたしは口元を隠し、レジに向かう大谷を見送る。
ほんま心配しすぎやで。
こんな大女、相手してくれるの大谷くらいやで?
でも・・でへへ、心配してもらえるのは嬉しいなぁ。
そして、ハロウィンパーティでは、大谷の愛を身にまとった最強のリサマレフィセントが、リサのミニスカアリスを期待していた男の残念そうな視線に全く気づくことなく、幸せそうに笑っていたのでした。
end
大谷の焼きもち、かわいい~(^▽^)
リサはきれいやし、スタイルいいから、大谷も心配で仕方ないなー(^w^)魔女も似合うで、きっと…
あんまり色っぽくなりすぎたらダメみたいよー(・`艸´・)ヤキモチ妬きの彼氏は大変やね(笑)