(不定期連載)新訳★キミの行方4

大谷　敦士。

あたしの自慢の彼氏。身長は156.2しかないし　あほやけど…
顔もイケてるし　性格…は難アリでも　運動神経はええ。
小学校の先生を目指しとる有望株やねん。

あたし　小泉リサといえば…
身長172のでか女。あほやし　ドンくさいし女らしゅうもないしついでに胸もない。
顔はソコソコ…性格は　あかるくて…友達は多いほう。
スタイリスト目指して頑張ってる。

そんな二人は　高校の時に出会い
卒業前に　カレカノになって…んで付き合って1年のラブラブカップル

今から　ラブロード驀進のところで　こんな目にあった。

『どうしたらええんやろ…。』

あたしは　止めていた足を大谷のアパートへと進めた。
(2時間ぐらい黄昏てたみたい。)

『大谷　自分何考えとんねん。』

ドアの前まで来たら聞こえた　彬君の怒った声。
大谷…なんか酔っぱらってる？

隣にいるんは　かのんちゃん？

『あ…あきら　彼女かりた…。』
『借りたってなんやねん。かのんちゃんもこんな奴と…』

『彬君だって　大谷くんは　友達…』
『かのんちゃん　こいつにキスされかけたって…』

キス？大谷が　かのんちゃんに？
まさか　そんなありえんやんかぁ…

『それは　あたしとリサちゃ…『彬　キスぐらいでガタガタゆうなボケッ』』
『大谷!!』

ガッ…鈍い音ともに　後ろに大谷が倒れた。

『おまえ　何しとんねん…こんなんリサちゃんが…』
『彬君　あたしは　なんもされてへんから…』

かのんちゃんは　彬君の手を取った。
大谷は　倒れこんだまま　低い声で答える。

『お前ら　帰れ…』
『大谷くん…。』

『大谷　お前…。』

帰れって言われたのに　彬君は帰らんと大谷をリビングへと引きずって座らせた。
かのんちゃんには『ごめん　ドアの前でちょっと待ってて…』と言ってた。

『彬　帰れゆうとるやろ…』
『大谷　おまえ　毎日なにしとんねん…こんなんリサちゃん見たら悲しむぞ。』

『リサは　あいつ…。オレの事置いて…』

大谷は　小さく呟く。
彬君は　そんな大谷の背中をぽんっと叩いて

『…今日は　もう休め。オレ帰るわ』ってゆうてドアの外のかのんちゃんと帰っていった