(不定期連載)新訳★キミの行方 6

ぱーぁーっと

視界が急に開けた。

ココは最初に来た所
目の前には　あの天使さんが立っていた。

『お帰りなさいリサさん。』
『天使さん…あたしの時間まだ終わってへんやん…』

『えっと…』

天使さんはあたしから視線をはずして頭をポリポリとかきだした。

『その事ですが…ごめんなさい。リサさん。』
『ごめんなさい？』

『ちなみにあなたは…小柳リサさんではないんですよね？』
『小柳？　あたしの名前は小泉　こいずみ　リサや』

高らかに名前を告げると　
天使さんは　その場で土下座をした。

『やはりっ　すみませんリサさんこれは…手違いなんです…』
『手違い？』

同じ日に隣町で事故にあった小柳リサさんとあたしを
書類のミスで間違えたと言うこと…

これって…

『あの…これって』
『あなたの本体…体はですね。舞戸市民病院の集中治療室にあります。』

『はいっ？』
『瀕死の重態なのですが……その間違って魂を抜いちゃって』

『はいっ？』
『てなわけで…今から本体に戻します…』

『って?えー』
『とにかく戻します。』

これ以上突っ込まれたくないらしく
天使さんは早々に呪文を唱えだした。

って　こらぁーーーー

もっと謝罪とかきちんと説明とかしてやー。

あたしが怒鳴ると両手を合わせた天使さんがペロリっと舌を出した。



リサさんーごめんなさーい。
お元気でぇー