『リサ…ごめんっ』
『…』
返事がないリサの横に座った。
『今日はほんまにごめん…言い訳に聞こえるかもしれんけど聞いてほしい』
『…』
今日の出来事を順序だてて話し出すと
リサは次第にオレの方へと視線を合わせてきた。
『でな めっさあわててリサに電話しようと…』
『どーせ充電やろ…大谷いっつもやん』
『い…いっつもちゃうわ。たまたま…』
『ふーん たまたま』
最初は一方通行やった会話もほぼ意思の疎通ができるように回復した
『… ごめん ほんまごめん。オレ…オレな…』
『…もぉええよ。大谷は先生やもん。生徒ほっとけんやん』
『うん。』
『もしほっといてデートくるような人なんてあたし嫌いやもん』
そうゆうて笑ったリサ
『あたしも ごめん。できん約束ならせんといてってゆうて』
『それは オレが…』
『あたしが…』
『オレが…』
『んー やっぱ大谷が充電に気ぃつけてくれたらよかってん(笑)』
『いーやおまえが話聞いてくれんから』
いつものオレら(笑)
なぁリサ…
オレはおまえがめっさ好きやけど 言葉がたりひんかったり
不安にさせてしまう事ばっかりしとる
いつか もっと大きな器を持って
いつかリサを丸ごと包み込みたい。
『リサ…』
『ん?』
『かえろか』
『うんっ』
『その前に…』
仲直りのキス(笑)
★★★
『リサ…今夜は月が綺麗やな…。』
見上げた空にはいつの間にか 黄色くてまんまるな月。
さっきまで泣いとったのに…
『あのお月様おいしそー♪ってなんかお腹すいたっ』
ぷっ…。
なんかリサらしい。
『あはははは さすが食いしん坊大臣。色気より食い気やな』
『にゃ…にゃによ。大臣とか…』
『大臣やなかったら…神とかか(笑)』
『もぉー大谷のせいやんかぁ』
って膨れるしぐさもなんか可愛いなんて絶対ゆわんけど…
『なんでオレの…あー ごめん。』
『わかったらええでっ あっちゃん』
『あっちゃんは禁止用語や!!』
それよりリサの奴オレの言葉の意味ほんまにわからんのかな?
『ひとつ聞くけど…夏目漱石って知っとるやんな』
『し…知っとるよ。ネコの人やろ』
ネコの人…。
せめて吾輩は猫であるの作者と答えてほしいんやけど…
『その漱石って先生やってんて…』
『学校の先生?国語とか?』
『それがちゃうねん。英語の先生やぞ』
『へーそりゃ知らんかったわ』
『そんでな漱石が学校の授業でILOVEYOUって文章を
あなたを愛してますって訳した生徒にNGくらわせてん』
『なんでおうてるやんっ』
チチチチ…ちゃうねんなー。
『漱石曰く日本人の奥ゆかしさをそんな言葉で表現できひんぞって
勝手に訳した。その言葉が『月が綺麗ですね』やねん』
そこまで言われて リサの顔がぱーっと赤くなった。
それにつられてオレの顔も赤くなる
同時にリサの右手をぎゅっと握った。
横顔が月明かりに照らされて優しく輝く…。
『なぁ リサ 綺麗やな…』
『月が?』
『…あーお腹へったー。リサ 今から池部でもいこかっ』
『えっ 大谷ぃー 何が綺麗なんよー』
オレらの後ろには眩しいぐらいの月が輝いとった。
end
大谷…月がきれいやなあってよく知ってたな?
やっぱり学校の先生やなあ…
最後はやっぱり素直に言わな、
きれいやで、まゆどんって(^m^)(笑)
みなみっち、ありりん、
素敵なお話ありがとう(^^)
2人には綺麗なお月さん見てもらった。
きっとウサが餅ついてそうな奴(笑)
読んでくれてありがとー
んーーーーーーー
『キレイヤデ ハルマゲドンいやなんやったっけ』
これでええか?