<明日の夜あいとる?>
Lineが来たんは日付変更線超えた瞬間。
それからあたしはドキドキしてそわそわしてる。
★★★
『えっと…たしかここに6時やったやんな』
待ちあわせはいつもの駅前のバス乗り場
ペーリーさんの絵が描いてあるシャトルバスが停まる所
いつもは遅刻するあたしが先に来てたから
大谷は慌てて走って来てくれた。
あー久し振りの生大谷…。
視界にとらえた瞬間 胸が早鐘を鳴らした。
『おぅ ひさしぶり…(笑)』
『う…うん。』
何時もの笑顔があたしの心を揺さぶる。
なぁ大谷『話したい事』ってなんなん?
もし『実は彼女できてん』とか『結婚するねん』とか
とかとかとかとか…
頭の中で繰り返されるんはそんな妄想
『とりあえず…どっか入ろか?』
『えっ?』
『えっってこんなとこでする話ちゃうし…』
そういいながら歩き出した大谷。
その隣に並んで歩くあたし。
じっと顔見つめてたら『見過ぎ(笑)』なんて笑われた。
★★★
『あーあんな…その突然呼び出してごめん…というか』
『う…ううん』
『なんか その…めっさ逢いたくなってもうて…』
『えっ?』
逢いたくなった?
なんで あたし大谷にフラれたんやろ?(3回目)
『その…仕事でイライラしてというかうまくいかんくって
それを小泉のせいにして別れよってゆうたんはオレやけど…』
『うん…。』
『3度目の正直。ちゅーか』
その言葉に、堪えていた涙が一気に溢れた。
『泣くなって…』って慌ててる大谷が可愛いから
あたしは心のリセットボタンを押した。
ほな もう一回恋を始めよか?(笑)
END
別れるとか簡単にゆうたらあかんねんって身に染みた