『しゃぶ…っしゅんっ!!!!』
隣で女としてはありえんくしゃみしたんは
彼女の小泉…。
『夏生まれやから寒さに弱いねん』って
ぶるっと体を震わせる
んーーーー。
『小泉 貸したるわ(笑)』
左手にはめてた手袋を小泉に渡す。
『え ええん?大谷やっさしぃー?』
『オレ3月生まれやから寒さに強いからなっ(笑)
遠慮のーぅ 使ってくれたまえ』
『あいっ ありがたくお借りしますっ!!』
敬礼ひとつした小泉は自分の左手に手袋をはめた。
『あったかぁーい? そんでちょっとおっきい(笑)
やっぱし…手は大谷のんが大きいんかなぁ…』
って笑う。
ヤバイ…その笑顔は反則や
『でな…小泉。右手は…こうや』
手を繋ぐと小泉は満足そうにオレを見つめた。
『大谷 あたしめっちゃ幸せ?大谷は?』
『んーどうやろな(笑)』
赤くなりそうな顔をオレはマフラーに埋めた。
そんなん…
幸せやっちゅうねん(笑)
end