ラブ★コンLOVE (LOVE×3館)

ラブ★コン 大谷×リサの2次創作
(たまに他の漫画もあります)

(不定期連載)新訳★キミの行方 2

2014年07月20日 00時01分00秒 | キミユク

『んーーーーーー。』

あれれれ?ここどこなん?
家に帰ろうとして横断歩道歩いてたはずやのに

居酒屋さんとかカラオケ屋とかコンビニとかあったはずやのに
あたりを見渡すとそこは真っ白な世界。

なぜか体が宙にフワフワ浮いてる。
地に足着いてないってこんな状態?をゆうんやろう

ない頭絞っていろんな事考えてたら

『こんにちは』

人の声がして顔を上げた。
突然現れたのは背中に羽根なんてついているオトコの人。
マイティとケイン様足した様な綺麗な人。

誰?やろ…
こんな格好しとる人っていえば…

『もしかしてあなたは天使様とか?』

そう呼ばれたその人は 
一瞬首を傾げてから あたしに笑顔を向けた。

『下界では私の事をそう呼びますが…』

下界?
下界ってどうゆう事?

あたしどうしたん?ここはドコなん…

言葉にする前に天使らしい人は話しだした。

『ここはドコ?そうですね まあ俗に言う天国手前です。リサさん。』
『天国って…
あたしは死んでない…ってなんであたしの名前知っとるん?』

そんな問いかけを無視して天使は一枚の紙を出す。
そしてコホンっと咳払いして読み上げ始めた。

『えっと リサさん。
  あなたは一週間前帰宅途中工事現場から落ちたパイプが頭に直撃
  パイプは急所に直撃。痛みも一瞬だけ…』

『って…なんなん それ?』
『とにかく…』

天使は顔を上げて真顔でこう告げる。

『あなたの時間は 2週間です…』

っていきなり そんなん言われても理解できひんというか…

『ごめんなさい。よーわからんねんけど…』
『だから あなたに与えられた時間は2週間です。』

ごめん。アホなあたしが悪いんやろうけど…
1週間前にパイプに当たってってあたりがわからんくて…

さっきまで大谷とデートしてて一人で家帰る所で…

なんか『危ない』って声して…
意識なくして目ぇさめたらココで…

混乱してきた。
そんなあたしの気持ちが通じたらしい。

『リサさん はじめから順番にお話します。私もいきなりすぎました。』

天使さんは説明を始めた。
天使さんが手を翳すと雲の一部が ぱぁーっと開いた

そこから下に家の明かりがたくさん見えた。

『ここは下界と天界を繋ぐ中間点です。
  そしてそこに 右側に見えるのが天界への階段』
『天国の階段?』

天使さんが指差す方向にまず金色のドアが見えた。

『そして 次にここが…悪魔というか…地獄への降り口です。』
『じ…地獄。』

金色の扉の向こうに真っ赤なドア
それが地獄への降り口らしい

『私はここの門番みたいな存在です。ここに来た人を案内するためにいます。』
『はぁ…』

もしかしたら夢かもしれん。
頬をつねろうとしたら天使さんが笑った。

『夢では ありません。これは本当の出来事ですよ』
『けど…』

そんなんゆわれて『はいわかりました』なんて言える人おらんと思う

『とにかくリサさん あなたは今から下界に降りることが出来ます。』
『降りれるって生き返れる…』

天使はあたしの言葉に首を振った。

『いいえ…さっきの2週間っていいましたよね。
  それがあなたに与えられた時間。』
『あたしに与えられた?』

説明によると人が死んでから一度だけ下界に行く時間は誰にでもある

それは生きている人たちに最後に会うという時間。

伝えたい事や心残りのない人は、時間が短くて
あたしみたいに心残りがある人は 時間が長くなるらしい。

『あたしの時間は どうなんですか?』
『長いですね。書類見て驚きました。普通は4日とかなんですよ。』

人が死んだ時に回ってくる書類
(履歴書みたいなもん)には今までの行いが書いてあるらしい
それによって下界に降りられる時間は決まってる。

平均は4日
長くても1週間

だからあたしの2週間は異例らしい…
といわれても 

自分が死んだなんて…
どう受け止めたらええんかわからんやん。

『2週間…何したらええん?』
『人それぞれ…愛する人を見に行く人。自分が亡くなった後を確認しにくい人』

そっか…
最後にお別れ…。

『…リサさん。』
『はい…。』

『ほとんどの人が愛する人に 何も伝えられずにそのまま帰ってきます。』
『なんで?』

『まあ それは下界に下りけばわかります。』

下にいったらわかるんなら…
残された時間が2週間しかないなら 

こんな所で油売ってるわけにはいかんやん。

『そしたら 早く…』
『まああせらないで 下に降りた瞬間から2週間ですから…』

『はい…。』

今のこの時間がカウントされんのなら
ちゃんと説明聞いたほうが賢明やからと天使さんの声に耳を傾けた。

『リサさん下界の様子見てからこちらに戻ってくるとあなたは生まれ変われます』
『えっ?生まれ変わる?』

『はい 今までの下界での頑張り神が見ていました。
  あなたは 人間として生まれ変われる予定なんです。』

そっか…

あたし 生まれ変われるんや…。
生まれ変わってもう一度大谷の所にいけるんかもしれんなら…

それなら受け入れられる。

あたしが安堵の表情を浮かべると天使さんは笑った。

『早く下界に下して あたし大谷の所へ行く。』
『待って リサさん。あとひとつだけ 最後に聞いてください。』

『はい』

天使さんは あたしの両手を握り締めた。

『リサさんこちらには 自分の意思で戻ることが出来ます。
 2週間が長いまたは自分が不必要だと思ったら…』

『思ったら…』

『いつでも帰って来てくださいね。』

そんなん2週間なんてたりひん。

『はい…けど2週間以内にここに帰りません。』
『そうですか…では下界におろしますね…いいですか?』

『はい。』

天使さんが目を瞑って両手を組んだ。
呪文が唱えられるとあたしの体が透けていった。

『いってらっしゃい 頑張ってリサさん…。』

天使さんの声が最後に聞こえた。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みなみ)
2014-07-20 08:03:17
めっちゃ泣いてるんですけど(泣泣)
マイティー天使、助けて(号泣)
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Unknown (arisa)
2014-07-20 13:57:43
泣かないでー

泣かないでー

by舘ひろし

なんでやねん
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・・・・・ (まゆどん)
2014-07-20 19:11:00
ショックすぎて、コメなかなかでけんかった…
『ゴースト』の『ラブコン』版!?
いい話に期待してるで…!!
あかん、泣きそうや(ToT)
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Unknown (arisa)
2014-07-20 19:35:08
泣かんといてー
そんなシリアスになら・・・んと

掲載サイクル 早めようか思案
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Unknown (ぱんちゃん)
2014-07-20 20:06:58
嫌だ~(T_T)リサいかないで~(T ^ T)
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Unknown (まゆどん)
2014-07-20 21:53:42
できるだけはやく頼んます…
泣きそうやけど、楽しみにしてるんやで!!
なんか、悲しい話じゃあなくて、ふぁんたじぃっぽい話なんかなあって思ったりして…ふるいたたせとくわ♪
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Unknown (arisa)
2014-07-21 02:12:00
みんなー泣かんといてー
大丈夫やでー

やっぱ早くアップすべきか
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Unknown (nhako)
2014-07-23 10:29:40
悲しすぎて心臓が。。。でも早く続き見たいです!
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