ジングルベルが聞こえない?5

『んぁ…今何時やろ？』

どれぐらい泣いたんやろ
どぐらい寝てしまったんやろう

鏡を見るとメイク取れかけの自分の顏（笑）
あたしってやっぱ魅力ないんやろな

ほんまやんなる

大谷・・・

メール見てどう思ったんやろう

『あいつとやっと切れれて良かった』
『ラッキーオレからゆわんですむ』

それとも

『あいつ何アホゆうとんねん。』かな


とにかく

お腹すいた（笑）

人間って現金なもんで安心したらお腹がすく
なんか食べ物をあさりに行こうとした時

♪ぴんぽーんっと誰かの訪問を告げるチャイムがなった

どうせ　酔っぱらったおとんやろと鷹をくくってたら

『リサーーーーお客さん』
『へっ？』

『２階　あがってもらうでーーーーーー』

もしかしたら合コン帰りの茶子かもしれへん

けど…

入ってきたのは

『おぅ』

『大谷っ！！ななななななななななな』

『落ちつけって　こんな夜おそう来てごめん』

思わず頬をつねると『痛い』
これは夢やなくて現実

あかん非常事態

茶子ちゃんに連絡・・・と思い電源を入れた瞬間

♪マジはんぱない電話だぜ

『ごめん大谷　で…電話』

着信は茶子ちゃん

『あっ　リサちゃんごめん』
『な？』

茶子ちゃんの声は慌ててる

『良かったぁ　やっと繋がったぁ』
『なに　どうしたん？』

『ごめんさっきの大谷君情報あたしのミス。』

『ミス？』

『とにかく大谷くんがそっちに行ったみたいやし説明して貰って　とにかく・・・』

リサちゃんは大谷くんに愛されてるよ
それだけゆうて茶子ちゃんの電話は切れた

☆☆☆

『小泉　さっきのメールアレなんやねん』

『あーーーーー』

さっきのとは　あの『バイバイ』メールの事だというのは火を見るより明らかで・・・

『オレ　別にバイバイとかせえへんぞ』
『・・・』

『ほんまなんやねん　寿命縮むわ』

ついでに身長も縮んでまうやろなんて言われた


『縮んだらええやんかぁ　浮気者』
『はぁ？誰が浮き輪やねん』

『浮き輪ちゃう　浮気』
『そうか　鵜飼か』

『ちゃかさんといてっ　うわきや浮気』

そんなんしてへん

大谷はそうゆうと少しだけ怒ったような顔になった

『おまえがさっき変なメール送ってきよるから』
『変なって・・・大谷が変やから』


あっ…

茶子ちゃんがゆうてたミスとかってなんやろう


『暫く逢えんってゆうたのはバイトやったから』
『バイト？それやったらそうゆうてくれたら』

『ハズい・・・』

ハズいバイト？？？？？？？？？


『そんなんゆうてくれたらええやんかぁ』
『とにかく２３日までバイトやから…』

『・・・』
『あーーーーーーーもー　そんな顔せんといてくれ
　小泉にめっさええクリスマスプレゼントしたくて逢うのも我慢して時給のええバイトいれてた』

『あたしの為？』
『ん』

大谷は照れ臭そうに笑ってあたしの頭をぽんぽんっと撫でた

『小泉はオレおらんとあかんもんなぁ』
『それは大谷やんかぁ』

えいっと大谷に抱き付くと
優しく抱きしめ返してくれた

なぁ大谷
あたしは大谷おらんかったら寂しくて死んでまうねん


なぁ

もっと一緒におって・・・



end