アトリエバラ・スタッフのブログ

アトリエバラHPは、ブックマークからお入りください。 Trackbackは、現在受け付けていません。

Dr.コトー診療所2006第6話

2006年11月19日 15時54分22秒 | 日記
スーさんです。
今日の本題ですが少し長くなるかもしれません。

Dr.コトー診療所2006第6話2006.11.16(Thu)-OA「息子への誓い」を見て。
やっと6話にして剛利が島に戻り剛宝丸が…。久々に少しほっとしました。

6話の最後方ののシーンでコトー先生とたけひろ君のやり取りが丘の上?でありましたね。

●コトー

 剛洋君に送った辞書の言葉覚えている?

●剛洋

 うん・・・先生・・ほんとうはまだよくわからないんだ
 あの言葉
 人としていかにあるべきか
 その道をまっとうするために大志をいだけ

●コトー
 
 僕にもまだわからないんだ
 でもね剛洋君・・僕は時々おもうんだ
 もしかしたらあのことばの答えをさがすために
 医者を続けているのかもしれない

●剛洋

 先生僕・しまにかえってきてよかった

第一話で、五島健助(吉岡秀隆)が医師を目指す島の少年 原剛洋(富岡涼)に先輩から貰った新英和中辞典をプレゼントする印象的なシーンがありましたね。
そしてその英和辞書には最初の所有者であったコトー先生の先輩が、医学を志す自分の励ましとして、札幌農学校(現北海道大学)のクラーク博士の言葉として書いているのは、「Boys, be ambitious.」(少年よ 大志を抱け!)だけでなくその後に続いての言葉もあり、その後のところが良かったですね。
“Boys, be ambitious!

Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement,

not for that evanescent thing which men call fame.

Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.”

和訳は
●「青年よ大志をもて。
それは金銭や我欲のためにではなく,また人呼んで
名声という空しいもののためであってはならない。
人間として当然そなえていなければならぬあらゆる
ことを成しとげるために大志をもて」
(北海道大学図書館報『楡蔭』No.29より一部転載 )

●「青年よ、大志を抱け。お金のためでなく、また自分本位の欲望を満たすためでなく、人が名声と呼ぶはかなく消えるもののためではないことに、大いなる大志を抱け。人間としてこうあらねばならないということ、すべてを実現しようとする、そういう大いなる大志を抱け」(HPより)

●「少年よ 大志を抱け!

お金のためではなく

私欲のためでもなく

名声という空虚な志のためでもなく

人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け」(HPより)

などそれぞれの翻訳があります。

私はBoys, be ambitious!のことを書きたいのではなく11月13日のブログに書いた「たけしの日本教育白書」の中の司馬遼太郎さんが、小学生の教科書のために書き下ろした「二十一世紀に生きる君たちへ」の文章が、6話の最後方ののシーンのコトー先生とたけひろ君のやり取りで突然二つの文章が(青年よ、大志を抱け。+ 二十一世紀に生きる君たちへ)重なり合ってきたのです。

私が以前(初版本19年前)に書きましたが数々の著名人・有名人・偉人など歴史的人々が述べた語録は私が思うに達成できなかったから生まれてきた言葉だと解釈しております。
達成できないがゆえに言葉にし目標にし大志を抱いたのでと思います。(本人達成してしまえば言葉は要りませんから。)

クラーク博士も司馬遼太郎さんにしても自分の後輩達(人類)に伝えなければ、ならないと言う使命観のようなものは同じだと思います。言葉も文字も人類しか持っていません。自分の目標を言葉を文字にして自分に常に問うことを伝えたいのだと思います。

それゆえ前回ブログに書いた「二十一世紀に生きる君たちへ」の文章が私には、小学生には荷が重く感じられたのでしょう。
●コトー
 
 僕にもまだわからないんだ
 でもね剛洋君・・僕は時々おもうんだ
 もしかしたらあのことばの答えをさがすために
 医者を続けているのかもしれない

この年になった私でさえまだまだ何も答えが出せておりません、
だから人間続けているのかも・・・。

上文に言葉と文字は人類しか・・・と書きましたがそれ以外にも他の動物と決定的な違いは、人類は芸術(Art)が創造できることです。

絵画・彫刻・音楽・演劇・料理・ファッション・・・無数に芸術は存在します。
なぜなら私は、人間一人一人が芸術の核を持っているからだと思っているからです。

群馬県展が昨日から始まりました。アトリエバラ美術教室からも入選者も出、すぐ来年には各市の市民展・そして
ママ先生の新展美術協会の山口支部展などなど。
そして受験生は未来の自分に向かって各自・大志を持って日々頑張って生きましょう。

人はそれぞれ人生につまづき、転び、怪我もしますが大志をいだき生きてゆくことの大切さをクラーク博士も司馬遼太郎さんも伝えたいことだけは再認識したしだいです。

<教育基本法>改正案を衆院特別委が可決 与党単独で [ 11月15日 17時51分 ]毎日新聞

私達今年で結婚して36年、お仲人さんは校長先生のご夫婦
先生のお言葉で「教育の成果が出るのは、ほかの仕事と違って早くて10年から20年かかるよ。」「結果の出ないときのほうが多いかもしれない」

35年以上昔70年闘争と呼ばれる時代。全国の大学闘争の中「教師も一労働者である」の言葉が私の耳には心地よい響に聞こえた。
デザイナーで就職していた私に突如オイルショック、転職を考え美術教師の道を考え大学の教授に相談したところ、
おこられました。
「子供は生きている人間だぞ!」

教師も警官も医者も昔は偉い人でした。そして教師は聖職と呼ばれました。

教育基本法改正そして20年後の日本はどう変わっているのでしょうか。
私も生きておれば80才じかくに・・・・。


一言付け加えますがBoys, be ambitious!

クラーク博士の「大志」の内容は,富や
名誉を否定して内面の価値を重んじる倫理的なもの
となっている。これは”Boys be ambi-
tious in God”として,神への指向を
強調した人々の解釈と通ずるものである。
 しかし,この言葉がクラーク博士のものであるこ
とを認めるには,いくつかの無理がありそうである。
(北海道大学図書館報『楡蔭』No.29より一部転載 )
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする