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目の前のITの世界に人々は必要とされるのか。

2019年03月03日 10時21分51秒 | 哲学

昭和55年からアトリエバラとして美大受験の高校生を見はじめてからもう来年で40年が経ってしまいました。私が美大を受験する40年代前半は群馬県には受験用のデッサンなど指導してくれる塾などなく高校時代朝四時起きして東京の渋谷にある桑沢デザイン研究所(現在もあり東京造形大学の前進)に夏休みの夏期講習に通ったことを思い出します。

それにひきかえ私の奥さんは(山口生まれ)生まれながらにして東京美術学校(今の芸大)の彫刻家を出て二期会で賞をとり一年半ほどパリに渡るなと(其の頃船で40日ほどかかったそうです)した父を持ち兄も彫刻家そんな環境で義父はピカソにもあった話を聞きましたがピカソの受け売りか、うちの家内には子供がよくやる漫画の模写や子供らしい絵を描くと怒られたそうです。ピカソの名言にもありますね「私は子供時代に子供らしい絵を描いたことがない」

そんな二人が学生結婚をして来年50年金婚式が迎えられるとは思っていませんでした(二人ともあまり体が丈夫な方ではありませんでしたので・笑)

すごく前置きが長くなりましたが20年ほど前(カルチャー教室ブーム)によくちょっと絵が描けるようになれたら良いのですがと教室にたしさんの大人の入会希望者の方が来た時がありました。

必ずそこで、ちょっと絵が描けるようになるのには10年。きちっと絵が描けるようになるのには最低3年かかりますと答えると90パーセント以上の人たちは教室には来ません。なぜなら教室はカルチャー教室ではないからです。若い人には作家を目指し、受験生には美大合格とそして人生に成功して余生を過ごすために学ぶ絵画として勉強が主体で今でも変わっておりません。

今日紹介する山田さんも入会して10年3年前に亡くなった愛犬をスケッチそして油彩に起こします。彼女の作品も注文が来ています。もちろんある程度の素質がなければで゛来ませんが何を身につけるのにも10年かかると考えてください。オリンピックでメダルを取る選手も3歳から初めてますね。

かなり長い前置きになりましたが十年以上教室で習っていると山田さん亡くなったわんちゃんの油彩の前の下絵、教室のモチーフ対比地さんも十年以上のベテランさん髑髏で習作と課題を出しても下絵を仕上げるまでの時間は数回でと仕上げ来週からは彩色とレベルが上がり表現できるようになりますす。長い前置きでしたが何事も体得するのには時間がかかります。

しかし頭で覚える勉強と違い考えて答えのない世界を表現する力は、決してAIの時代が来ても恐れることはありません。

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