11月27日夜、野中広務元官房長官が倒れて救急搬送された(「野中元官房長官、倒れて救急搬送、京都のホテル。」2017/11/28 日本経済新聞 夕刊)。元公安調査庁調査第二部長、菅沼光弘氏の著作「この国の不都合な真実」(徳間書店)には、野中広務氏について『牛肉偽装事件の捜査でハンナンから資金提供を受けていたという証拠が出てきたのです。それで法務省からのご注進があって、「このままでは先生の名前が出てくるのは避けられない。しかし国会議員をお辞めになるなら事件にはしません」といわれて取引に応じたと、これは法務省の人間から聞いた話です』と書かれていた。加計学園についてもそうだが、政治家に補助金が絡むのは昔から変わらない。
大阪府岸和田市の信貴芳則市長が2013年の市長選のとき、自民党の推薦をえるため200万円を提供したという(「岸和田市長、辞職を否定、200万円提供、議会で認める。」2017/12/2 日本経済新聞 大阪朝刊 社会面)。田中森一著「反転」(幻冬舎)には、福岡県苅田町の尾形前町長が住民税から裏金を作り、衆議院選挙で自民党の公認を得ようと当時の安倍派の森喜朗事務局長に資金提供を行った疑惑について書かれていた(結局、上からの圧力で事件化できなかったという)。自民党の公認や推薦を得るためにカネを提供するのは、自民党の慣習なのかと思った。
最近の政治絡みの事件を見ると、昔とほとんど変わっていないことがわかる。
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