11月10日、かつては有名な自転車メーカーで、現在は不動産業が主力のツノダ(名証第2部)の公開買い付けが発表された。1株当たり13,950円で、直近で値の付いた9日終値4,500円の3倍以上である。ツノダ経営陣も公開買い付けへの応募を推奨している。
「株式会社TNDホールディングスによる当社株式に対する 公開買付けに関する意見表明のお知らせ」
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1532210
同社は株主が代表取締役を善管注意義務で訴えた株主代表訴訟で、2013年に代表取締役側の上告が棄却され、今年9月の株主総会でも株主から代表取締役や監査役の解任提案が出されていた。この公開買い付けには「モノ言う株主」の影響も感じられる。
「株主代表訴訟の判決に関するお知らせ」 株式会社ツノダ
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1069545
「第81期定時株主総会招集ご通知」 株式会社ツノダ
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1512941
買い付ける会社は、政府系総合政策金融機関の日本政策投資銀行から資本金や人材サポートを受けているマーキュリアファンドが設立したものである。日本経済は「官」に依存しないと生きていけなくなったのだろうか?
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