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「えきねっとx楽天カードx新幹線eチケット」の利用は落とし穴がいっぱい

2024-11-02 15:29:48 | 日記
所要があって、札幌から青森(新青森)まで移動した。札幌から新幹線の乗り継ぎ駅である新函館北斗までは在来線の特急を利用する。新函館北斗から新青森までは新幹線である。
「えきねっと」は何度も利用しているが、新幹線eチケットは今回初めて利用した。
1.「えきねっと」において楽天カードを使うと「不正検知」になる
「えきねっと」においてクレジットカードを使う際は「3Dセキュア」の設定が必須である。楽天カードにおける「3Dセキュア」は、最近、スマホのショートメッセージを使う方式に変更されたのであるが、以降、利用すると必ず「不正検知システム」に引っかかるようになってしまった。
「えきねっと」においては、クレジットカード情報を登録する際、「3Dセキュア」の認証が行われるが、スマホに通知された認証コードを入力し、「認証されました」とメッセージが出た後、「えきねっと」の購入手順では次のステップに進めなくなる。
一方、楽天カードからは登録してあるメールアドレスに、「不正検知」があったため利用停止にした旨のメールが届く。このメールにはURL(72時間有効とある)が記載されていて、ブラウザからアクセスして、本人の利用である旨回答する必要がある。放置するとカードがそのまま利用停止になってしまう。なお、回答は楽天カードのe-NAVIからも可能である。「不正検知」の対応策としては、まず(履歴が残っている可能性があるので)「えきねっと」からログアウトする。次に、e-NAVIか通知メールから本人の利用である旨回答する。これでカードが利用可能になるので、再度「えきねっと」にログインし、購入手続きを行う。やり直しになるので面倒この上ない。
2.eチケットを利用しないと割引が受けられない?
事前購入では「トクだ値」割引が受けられるはずであるが、「えきねっと」の購入手順において、eチケットではなく、紙のきっぷを選ぶと「トクだ値」割引が表示されない。eチケットは交通系ICカード(「切符」の代替になる)との紐づけ(ICカードの番号を利用)が必要であり、手元には、人数分のICカードはなかったが、eチケットを選択した(実はこれが次の落とし穴となった)。不足のICカードは「Kitaca」を購入(デポジット500円+チャージ分1500円)した。余計な出費である。後日、人数分のICカードとの紐づけを行い、これでOKと思っていた。

「その他のきっぷ」を選ぶと割引が表示されない(割引なしの特急券のみ)。一方、「新幹線eチケット」を選ぶと割引(「トクだ値」)が表示される。「ICカードを登録してご乗車」とある(まるで必須のような表現である)。


3.10年間未使用のまま経過した交通系ICカードでは乗車できない
当日になって、旅行を開始後、eチケットに紐づけした交通系ICカードの内の一枚が、新函館北斗での新幹線への乗り換え時に改札でエラーとなり乗車できない事態になった。事前に、JRの券売機でチャージ残高を確認し、eチケットの紐づけもできたので、問題はないと思っていた。
乗り換え窓口で相談すると、別のICカードに紐づけしなおすか、紙の切符を発券するしかないとのこと。乗り換え時間は20分しかなかったので、急遽、紙の切符を発券してもらうことにした。この際、追加料金や割引が無効になるということはなかった(結局、ICカードは不要ではないか)。なお、紙の切符の発券には、購入時のクレジットカード、「えきねっと」の会員番号、受け取りコード番号(QRコードは不可)のうちのどれかが必要である。
わざわざ、事前に紐づけさせておいて、土壇場で使えないというのは、全体システムの不整合であり、欠陥だと言って良いと思う(乗り換えにはICカードの番号が読めればよいだけのに、「改札システム」は最終利用日(ICカードに記録されている)から10年経過していると問答無用で利用不可にしている。一方、「えきねっと」では(ICカードを読めないので)最終利用日が確認できない)。

以上を経験してみて、これも「落とし穴」かと気づいたのだが、eチケットの利用は止めて、紙の切符を発券しておけば良かったということである。
今回の利用で感じたeチケットの欠点は、紙の切符で得られた情報(列車名、座席番号、出発時刻)が簡単に得られないことである。これは非常に不便であった(改札通過後に座席票発行機が利用できるらしい。気が付かなかった)。紙の切符(の表示)で保証された内容が、eチケットでは何も外に表示されない(違うICカードを持参しているかもしれない。実際の乗車時に改札機を通すまで分からない)。
ちなみに、札幌から新函館北斗まで利用する特急は事前に紙の切符を発券しておく必要がある。同一旅程の内、一部の紙の切符を発券するとeチケットの内容は変更できなくなる(購入途中で以下に示す警告が出る)。つまり、eチケットの発券前は変更可能という利点は享受できず、最初から、全て、紙の切符を発券するのが正解だったのである。