齢寿天任せ

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Bluetoothスピーカーの製作

2021-10-20 13:42:08 | 電子工作

百均ショップでは、Bluetoothスピーカー(モノラル)が500円位で売られている。通販では、2000円から3000円位で1レベル上の製品がある。その中味と思しきBluetoothレシーバーの基板がAliExpressで売られているので入手した。入手時は、リモコン付きで200円以下だったが、最近は基板も送料も高くなっていて、送料込みで、200円から300円前後している。あとは、スピーカーとボックス、電源用のUSBコードがあればBluetoothスピーカーが作れそうである。

スピーカーのボックスは、百均ショップにて、壁にピンで留めて飾り棚に使うような四角い箱を見つけたので、それを使うことにした。ただ、板が薄いので、オーディオ的にはダメである。スピーカーは、壊れた中華CDラジカセから外した3インチ径の物を使用した。8Ω、2Wの安物である。当然、低音は出ないので、スピーカーのボックスと似合いである。Bluetoothレシーバーの基板は、ステレオをサポートしているので、スピーカーは2個用意した。余談であるが、ラジカセの駆動部には、ゴムベルトが使われていて、10年も立つと、ゴムが伸びて、カセットテープが駆動できなくなる。そのため我が家の、カセットプレーヤーはすでに全滅している。交換用のゴムベルトは、ネットで購入できるが、交換には高度な分解が必要で、交換作業は困難であると思った方が良い。

一番苦労したのは、スピーカーを取り付けるバッフル板(今回は5mmのベニヤ板)の穴開けである。電動の糸鋸などは持っていないので、回し引きで開けたのであるが、錆びていて滑りが悪く、だましだまし2つの穴開けるのに2時間もかかってしまった。

入れ物が完成すれば、後は配線工事である。Bluetoothレシーバーの基板には、イヤホンジャックとスピーカー端子の両方があるので、スピーカー端子にスピーカーからの配線をハンダ付けする。基板にはネジ穴がないので、ボックスにマジックテープで貼り付けて固定している。電源は、リチウム電池が接続できるようになっているが、充電用のUSBのジャックがあるので、余っているスマホの充電用USBケーブルを接続すればよい。ここでは、基板側に電源端子があったので、USBケーブルから3端子レギュレータ(3.3V)を経由して接続している。以上で完成である。なお、スピーカーのバッフル板は、リモコン用の穴を開けた後、養生テープで仮止めしている。

スマホとペアリングして、radikoを再生してみる。低音は出ないが、中々クリアな音質である。十分実用になる。リモコンでは、音量の操作ができた。一人で聴くには、十分な音量である。実は高級なBluetoothスピーカー(「バッテリーあとxx%です」としゃべる)を所有してしているのであるが、充電が不要というのは結構メリットであると感じた。


幸福の木(パキラ)にキノコが生えた

2021-10-13 13:14:42 | 日記

10年以上も前に、子供が「幸福の木だよ」といって貰ってきたパキラ。10cm位しかなかったものが、何度か鉢を替えているうちに、枯れもせず、育ちに育って、2m近くになった。エアコンの吹き出し口の高さまで伸びている(写真)。「幸福の木」というと一般には「ドラセナ」らしいが、パキラには、金運がアップする風水効果があるらしい。威勢よく伸びている、人間の手ほどもある葉をみていると確かに金運を引き寄せそうである。

あまりにも伸びすぎるので、てっぺんの枝を切り詰めたことがあるが、1週間も立たないうち、余計に元気な芽が出てきて、あっという間に立派な葉になったので諦めた。

ある日、水やりで木の根元を見ると、キノコが生えていた。昨日はなかったのに、一晩で生えた?胞子はどこから来たのか。パキラの根元に生えるキノコということで名前を調べると、「コガネキヌカラカサタケ」というのがあるそう。似ているけど確信は持てない。どちらかというと綺麗で、毒キノコっぽいので抜いて捨てることにした(写真)。


Si4825(DSPラジオ)の試作

2021-10-07 12:41:20 | 電子工作

Si4825は、SILICON LABSのDSPラジオICである。FM、AM、SWが受信できる。音声は、モノラルである。AliExpressで、5個259円(送料込み)で安く売っていたので、買ってみた。500円位の中華ラジオに使われている。同様スペックのステレオ版は、Si4836で、こちらの方は昨今の半導体不足の影響か、1個500円もするのでとても買えない(後述するがゴミになる可能性がある)。Si4825のデータシートはネットの検索で入手できる。またSILICON LABSのアプリケーションノートAN738も入手しておく必要がある。

Si4825は、SOP16ピンのパッケージなので、専用の基板(AliExpressや秋月電子にあり)にハンダ付けする必要がある。基板は、ピンの間隔が1.27㎜で、目で見てハンダ付けできる限界に近い。ハンダゴテも先が細く尖っている専用の物が必要である。予め基板側にフラックスを塗り、厚めにハンダメッキをしてから、再びフラックスを塗った後で、Si4825を載せ、足を一本一本ハンダゴテで押さえる様にしてハンダ付けすると上手く行く。当然、基板とICのピン間の導通は、テスターで一本一本確認しておく必要がある。

基板にピンヘッダーをハンダ付けしてから、ブレッドボードに載せ、配線を行う。回路図は、データシートに載っている。まずはFMが受信出来れば良い。AMを受信するためには、バーアンテナかループアンテナが必要なので今回は省略。Si4825は、TUNE1ピンの基準電圧を抵抗分圧して、BANDピンに印加することで、受信バンド(受信モードと周波数帯)を選択するスペックである。これがなかなか難しい。アプリケーションノートAN738には受信バンドが41(も)あると記載されている。一方、TUNE1ピンとグラウンド(GND)間の抵抗は500KΩにする必要があり、接続する抵抗の値に精度が要求される上、値自体が中途半端になってしまうのである。さらに問題なのは、実際に、どの受信バンドが選択されているか分からないのである。

ここでは、実験なので、TUNE1ピン側から、150KΩ、150KΩ、100KΩ、100KΩ(GND側)の4本の抵抗を接続して見た。受信状況であるが、GND側から100KΩのポイントをBANDピンに接続すると、Band5,6(FM)になり、90MHz付近のFM局が受信できた。次にGND側から200KΩのポイントをBANDピンに接続すると、Band15,16(FM)になり、80MHz付近のFM局が受信できた。ただし、いずれも音質は良くない。GND側から350KΩのポイントをBANDピンに接続すると、SW(短波)になり、北京放送らしき局が受信できた(外部アンテナ接続)。ただし、周波数帯は不明である。なお、SW(短波)を受信する場合は、トランジスタ1段の増幅回路を推奨している(アプリケーションノート参照)。

ということで、一応放送の受信はできたが、色々と問題があった。まず、受信できたのは、3つ目のSi4825チップである。最初に選択したチップは、全く動作しなかった。2つ目のチップは、電源を入れると雑音は入るが、放送は受信できなかった(写真を参照、上の2つのチップは「ゴミ」です)。ここで諦めてはと、意地で3つ目のチップを試した結果である。アタリ、ハズレがあるとは、安い理由が理解できた。救いはハンダ付けが上手くなったことである(泣)。次に、音質である。まず、音量が十分ではない。VOL+ピンとVOL-ピンをGNDに接続するとMAXになるはずであるが、イヤホンでも小さいと感じる。音質も歪が目立つ。ボリュームによるチューニングもクリティカルでコツが必要である。使用したチップ個体のせいかもしれないが、実用には、いまいちという結論である。