百均ショップでは、Bluetoothスピーカー(モノラル)が500円位で売られている。通販では、2000円から3000円位で1レベル上の製品がある。その中味と思しきBluetoothレシーバーの基板がAliExpressで売られているので入手した。入手時は、リモコン付きで200円以下だったが、最近は基板も送料も高くなっていて、送料込みで、200円から300円前後している。あとは、スピーカーとボックス、電源用のUSBコードがあればBluetoothスピーカーが作れそうである。
スピーカーのボックスは、百均ショップにて、壁にピンで留めて飾り棚に使うような四角い箱を見つけたので、それを使うことにした。ただ、板が薄いので、オーディオ的にはダメである。スピーカーは、壊れた中華CDラジカセから外した3インチ径の物を使用した。8Ω、2Wの安物である。当然、低音は出ないので、スピーカーのボックスと似合いである。Bluetoothレシーバーの基板は、ステレオをサポートしているので、スピーカーは2個用意した。余談であるが、ラジカセの駆動部には、ゴムベルトが使われていて、10年も立つと、ゴムが伸びて、カセットテープが駆動できなくなる。そのため我が家の、カセットプレーヤーはすでに全滅している。交換用のゴムベルトは、ネットで購入できるが、交換には高度な分解が必要で、交換作業は困難であると思った方が良い。
一番苦労したのは、スピーカーを取り付けるバッフル板(今回は5mmのベニヤ板)の穴開けである。電動の糸鋸などは持っていないので、回し引きで開けたのであるが、錆びていて滑りが悪く、だましだまし2つの穴開けるのに2時間もかかってしまった。
入れ物が完成すれば、後は配線工事である。Bluetoothレシーバーの基板には、イヤホンジャックとスピーカー端子の両方があるので、スピーカー端子にスピーカーからの配線をハンダ付けする。基板にはネジ穴がないので、ボックスにマジックテープで貼り付けて固定している。電源は、リチウム電池が接続できるようになっているが、充電用のUSBのジャックがあるので、余っているスマホの充電用USBケーブルを接続すればよい。ここでは、基板側に電源端子があったので、USBケーブルから3端子レギュレータ(3.3V)を経由して接続している。以上で完成である。なお、スピーカーのバッフル板は、リモコン用の穴を開けた後、養生テープで仮止めしている。
スマホとペアリングして、radikoを再生してみる。低音は出ないが、中々クリアな音質である。十分実用になる。リモコンでは、音量の操作ができた。一人で聴くには、十分な音量である。実は高級なBluetoothスピーカー(「バッテリーあとxx%です」としゃべる)を所有してしているのであるが、充電が不要というのは結構メリットであると感じた。