汗と涙の着物生活 

突如着物に目覚め、ついに着物作成に挑戦。着付けに涙し、とどまらぬ物欲に冷や汗の毎日。

六義園に夜桜見物

2010-03-28 | お出かけ
桜の開花宣言を迎えてから冷え込む東京。この日も「花寒」と呼ぶのにふさわしい冷え込みだった。

駒込にある「六義園」。幕府の要人、柳沢吉保が設計した庭園とのこと。その後、いま話題の岩崎弥太郎に払い下げられ、昭和になってから公共のもので、江戸時代の回遊式の様式を今に残す貴重な庭園らしい。

そこの名物が枝垂桜の大木と知ったのは、営業時代のこと。お客様のオフィスが駒込にあり、六義園を途中に見ながら通っていた。そのときから、咲いた枝垂桜を見に来たいと思っていたのだけれど、夫の地方転勤や私の病気などでなかなか機会がなく・・・。やっと今年、夫と一緒に花見に出かけることが出来た次第。

夜桜見物の冷え込みを予想し、私はユ●クロのヒートテックを下に着込み、しまいこんだポンチョを引っ張り出し、たびも二重にする完璧な防寒体制。おかげで桜見物に先立つお茶のお稽古ではじんわり汗ばむほど(汗)。

暗くなった頃、ちょうど六義園に到着。入口には入場券を買い求める列がすでにできていた。メインの枝垂桜は、庭園の入口付近にすぐにあって、少々拍子抜け。さすがに大勢の人垣ができている。その人垣をぬって撮影したのがトップのもの。

かなりの古木と思うけれど、花のピンクはまだまだ鮮やかで、夜景をバックにすると妖しさがただようほど。思った以上の迫力だ。

いろいろな角度からの枝垂桜を楽しみつつ、人ごみに押されながら桜の周りを一周し、ふと空を見上げるとそこには朧月。まるで絵に描いたような構図。あまり空の月に気づく人はおらず、ちょっともったいない感じ。



その後、回遊式庭園を巡ったのだけど、時代劇でよく見るお殿様と家来の「お上!」「そちを見込んで××を頼みたい」という会話が、どこからか聞こえてきそうな。

この日は「桜と蝶」の柄の紅型小紋を着用。昨年一度着たっきり、持っているのをすっかり失念していた・・・。この時期に着たい柄なので、見つけてよかった。紅型なのでストレートに「桜」が前面にでておらず、これなら実物の花と競うとはいわれないかな



実は、着物のみならず、さりげなく「桜尽くし」。

 バッグは桜の花びら柄

 下駄は桜皮に鼻緒にも桜花柄。

そして実は帯揚げも桜柄でした。

「六義園」のライトアップは今月末まで。上野公園のような桜の下を歩く楽しみとは違って、桜の木の全体の風景そのものを眺めるにはお勧めです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夜桜 (神奈川絵美)
2010-03-28 15:23:45
こんにちは! おおお夜空に堂々と、しだれ桜の美しいこと!ソメイヨシノは晴れ晴れとした昼の美しさがありますが、しだれ桜はほのかな月あかりのもとで実に映えますね~。

紅型のお着物、華やかさがあっていいですね。おっしゃる通り、桜と競うわけではなく、「私は私」といった静かな主張を感じます。
ステキなお写真、見せてくださってありがとうございました
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絵美さんへ (はつき)
2010-03-28 17:35:01
実際にはすごい人込みで、「幽玄」には程遠い状態でしたが、それでもじっと桜を見ていると、美しいと同時に、なんだかもの哀しい思いもしてきました。人込みといっても桜の木の周りだけですし、庭園は流れよくストレスなく楽しめて、六義園、なかなかお薦めです。
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素晴らしい夜桜ですね~ (黒猫)
2010-03-29 11:21:27
相変わらず小物にも色々凝ってますね~。おしゃれだなぁ。

紅型の小紋素敵です。実は歌舞伎座で紅型の小紋を着ている人を見かけて以来、欲しくてしょうがないアイテムの一つなんですよ~。

私の夜桜見物は1日の夜桜能@靖国神社です。寒そう~、、てか、雨降らないで~!!
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十分な防寒を! (はつき)
2010-03-29 12:31:43
黒猫さん、1日はくれぐれも暖かくしてお出かけください!
オフィスの近くだから、私も桜ぐらいは見に行っているかも。

この紅型は着物着はじめの頃に、例によって着物オンラインショップで衝動買いしたものです。ちょっと寸法小さいんですけどね(^^;)
模様にエネルギーが溢れているせいか、色がたくさんある割りに、帯あわせに苦労しました。

タイミングよく、知人がこんな記事書いてました↓

http://archive.mag2.com/0001102740/index.html

私のは「紅型」とかかれていて、「紅型風」とはなっていなかったのですが、たぶん「風」のほうです・・・。
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