一部のパ・ド・ドゥだったが、パリ・オペラ座のバレエ「椿姫」、初めてめてみたのは世界バレエフェスティバルだっただろうか…記憶があいまいだが、その印象は強烈だった。
愛情と切なさとがあふれんばかりで、言葉のないバレエでもこんな世界を表現できるのか!と衝撃的だったのを覚えている。
今年その「椿姫」をひっさげて、パリオペラ座バレエ団が来日。
行かずにはいられない。
今回の「椿姫」は、ヒロイン側が3人とも素晴らしいエトワールをそろえてきていた。
昨年引退したばかりのアニエス・ルテステュ、今年引退のイザベル・シアラヴォラ、2~3年後に引退のオレリー・デュポン…いずれも日本で、オペラ座の一員として見られるのは、これが最後と言われる。
誰の舞台を観たらよいか、ものすごーく迷ったのだが、今回はイザベル・シアラヴォラを選んだ。
彼女のパートナーであるマチュー・ガニオが大好きだからだ。
最近、あまり踊りの面で厳しい評価を受けているらしいが、それでも正統派王子様的風貌の彼の舞台はファンタジー。
せっかくなら、うっとりした時間を過ごしたい!
しかし、そこまで気合いを入れてチケットを獲得したこの公演なのに、当日全日まで、忙しさのあまり、何を着ていったらよいかを考えていなかった!
はっと気が付き「椿姫」といえば、椿モチーフだろうと、あわてて考えをめぐらせたものの、私の持っている椿グッズといえば、着物しかない。
それも、前週のお茶会できた附下。
うーん、S席ならともかく、3階席で附下は、ちょっと浮いてしまうのではないか?
いっそ、椿をあきらめるか…
…と思い始めたところに、気がついた。
大島紬の柄が、椿に見えなくもない。
よし。これでいこう!
バレエ公演は、生のオーケストラ演奏も楽しみなので、帯や羽織は音楽モチーフを選んだ。
<ウサギが演奏している柄の帯と、天使の演奏柄を裏地に使った羽織>
全体としてはこんな感じ。
毎度のことならがら、終わった後で着付けが乱れていて面目ない…
会場には着物姿の方も多く、見る側としても楽しませていただいた。
やはり1階席には附下、訪問着の方が見られたが、2階以上には見当たらず、附下にしなくて良かったと、安心(笑)。
意外に椿にこだわった方は少なかったけれど、おひとり、椿尽くしの柄の帯を締められた方がいて、うらやましかったですよ。
しかし、改めてこのバレエはパリ・オペラ座で見なくちゃ!と思わされた。
上流階級の雰囲気
性を売り買いする男女の欲の絡み合い
退廃的な雰囲気の中に生まれる純愛
美男美女がそろい、どのバレエ団より垢抜けた雰囲気のパリ・オペラ座であるからこそ、この19世紀のパリ上流世界の雰囲気を表せるのだろう。
イザベラはオペラ座のエトワールとしては小柄。
プライドの高い高級娼婦の場面では、その小柄さを感じなかったのに、自らの病気への不安や世間知らずのぼっちゃんに感じる愛情を表す場面では、それが急に目立つようになり、全身でマルグリットの感情を表しているように感じた。
細かなステップ一つ一つに、登場人物の感情がこめられているようで、ノイマイヤーの振り付けにも感服。
二幕目の、主人公二人のパ・デュ・ドゥあたりから、涙があふれてきて前が見えません状態に…。
用いられたショパンのピアノ曲も、今後はまったく別の意味をもってきくことになりそうだ。
愛情と切なさとがあふれんばかりで、言葉のないバレエでもこんな世界を表現できるのか!と衝撃的だったのを覚えている。
今年その「椿姫」をひっさげて、パリオペラ座バレエ団が来日。
行かずにはいられない。
今回の「椿姫」は、ヒロイン側が3人とも素晴らしいエトワールをそろえてきていた。
昨年引退したばかりのアニエス・ルテステュ、今年引退のイザベル・シアラヴォラ、2~3年後に引退のオレリー・デュポン…いずれも日本で、オペラ座の一員として見られるのは、これが最後と言われる。
誰の舞台を観たらよいか、ものすごーく迷ったのだが、今回はイザベル・シアラヴォラを選んだ。
彼女のパートナーであるマチュー・ガニオが大好きだからだ。
最近、あまり踊りの面で厳しい評価を受けているらしいが、それでも正統派王子様的風貌の彼の舞台はファンタジー。
せっかくなら、うっとりした時間を過ごしたい!
しかし、そこまで気合いを入れてチケットを獲得したこの公演なのに、当日全日まで、忙しさのあまり、何を着ていったらよいかを考えていなかった!
はっと気が付き「椿姫」といえば、椿モチーフだろうと、あわてて考えをめぐらせたものの、私の持っている椿グッズといえば、着物しかない。
それも、前週のお茶会できた附下。
うーん、S席ならともかく、3階席で附下は、ちょっと浮いてしまうのではないか?
いっそ、椿をあきらめるか…
…と思い始めたところに、気がついた。
大島紬の柄が、椿に見えなくもない。
よし。これでいこう!
バレエ公演は、生のオーケストラ演奏も楽しみなので、帯や羽織は音楽モチーフを選んだ。
<ウサギが演奏している柄の帯と、天使の演奏柄を裏地に使った羽織>
全体としてはこんな感じ。
毎度のことならがら、終わった後で着付けが乱れていて面目ない…
会場には着物姿の方も多く、見る側としても楽しませていただいた。
やはり1階席には附下、訪問着の方が見られたが、2階以上には見当たらず、附下にしなくて良かったと、安心(笑)。
意外に椿にこだわった方は少なかったけれど、おひとり、椿尽くしの柄の帯を締められた方がいて、うらやましかったですよ。
しかし、改めてこのバレエはパリ・オペラ座で見なくちゃ!と思わされた。
上流階級の雰囲気
性を売り買いする男女の欲の絡み合い
退廃的な雰囲気の中に生まれる純愛
美男美女がそろい、どのバレエ団より垢抜けた雰囲気のパリ・オペラ座であるからこそ、この19世紀のパリ上流世界の雰囲気を表せるのだろう。
イザベラはオペラ座のエトワールとしては小柄。
プライドの高い高級娼婦の場面では、その小柄さを感じなかったのに、自らの病気への不安や世間知らずのぼっちゃんに感じる愛情を表す場面では、それが急に目立つようになり、全身でマルグリットの感情を表しているように感じた。
細かなステップ一つ一つに、登場人物の感情がこめられているようで、ノイマイヤーの振り付けにも感服。
二幕目の、主人公二人のパ・デュ・ドゥあたりから、涙があふれてきて前が見えません状態に…。
用いられたショパンのピアノ曲も、今後はまったく別の意味をもってきくことになりそうだ。
客層が凄くてマハラジャ?ってなご一家もいらしゃいました。
当然旅行中の自分達は当日券・3階席で、普通のかっこでした。
お着物でオペラ座!をぜひ実現なさってください。
陰ながら応援しております。(私自身はクラッシックバレエは教養無さすぎて諦め、ヨーロッパは遠すぎで諦めています。)
「マチュー・ガニオ」で画像検索してしまったワタシです
知的で少し翳りのある感じが好印象の方ですね
羽裏がとてもステキ! こういう柄なら外国の人にも
好評でしょうね。いいなー見習いたいです
オペラ座でベジャール!しかも大晦日!!
なんだか素敵ですねー。
実は私のオペラ座(ガルニエの方)デビューは、着物だったのです。(バスティーユの方は、その前に行ったことがあったのですが)
海老蔵丈がパリ公演した際、一緒に行った友人にそそのかされ、着付けもできないのに着物で行く!と決意したときから、私の着物人生は始まったのでした…
泥縄式に短期の着付け教室に通い、いきなりかの地で訪問着デビュー。
思えば若うございました…
マチュー・ガニオくん、さっそく画像検索していただきましたか(笑)。
スピード出世で、いまや30歳にして男性エトワールの最古参となってしまったガニオ君。
ネットの評判では、踊りにかつての輝きが見られないなんぞと言われておりますが、めげずにその壁を乗り越えていってほしいなーと思うのです。
歌舞伎もそうですが、アーティストの成長を見守るのって、楽しいですね。歳のせいかもしれませんが…
と、ちょっと思いました。。。
てへへ。