生まれて初めて京都祇園祭に行ってきました。
写真は、宵山と巡行の様子です。
茶道の先生をしている友人が、京都でお茶室を開くことになり、そのお披露目を兼ねたパーティに誘われたのに便乗して、祇園祭の宵山と巡行を見物しようという算段です。
折から天気予報では、京都は台風の直撃が予告される悪天候。どうしようかと迷ったものの、この日のために仕立てた夏着物の着用も決行(^^;;。
実はこの京都行き自体、当初は行こうか行くまいか、かなり迷いました。
そんな遊びに行っている間があったらやること他にあるのじやないの?
お金だってかかるよ。そんな余裕ある身分なの?
もう一人の私がそうやって問いかけます。
でも、今年の私はできるだけ旅することに決めていました。
脳科学の研究によると、旅の効用として大きく2つ挙げられるのだそうです。
ひとつは新しい体験によりドーパミン分泌が活発化されること。
もうひとつは、リラックスすることで脳が日頃の疲れから回復され、新たな発想が生まれてくることなのだとか。
やりたいことが見えなくなった時などは、旅によってそれが見えてくることも多いのだそうです。
今回、思い切って京都に旅をして、祇園祭のあの鉾は、宵山の日は一般ピープルも上れることを知りました。
これは祇園祭のガイドブックなどにはあまり書いていなくて、現地の張り紙を見て初めて知りました。
もちろん、のぼってきましたよ!
また素敵な出会いもありました。
お茶室披きで同席した女性たちです。
Kさんは法律事務所にお勤め。ご自身も熱心に一票の格差解消のために活動されています。
Mさんは今は体調の関係で大阪のご実家に暮らしていらっしゃいますが、もともと東京で仕事をされていました。
外資系金融を渡り歩いてこられた方らしく、さっぱりきっぱりばっさり、物事を斬っていかれます。
友人のお茶の生徒であるSさん、偶然にも東京での家がご近所。このために着物を新調されるほど、着物とお茶にはまっていらっしゃう様子。
KさんとMさんとは、帰り道がいっしょだったため、お茶会のあとにもついついお茶して女子会トークで盛り上がってしまいました(^-^;。
東京にいたら出会わなかったであろう人たちと、こうして一つの場を共有できるのも、京都まで旅してきたからこそ。
独立してしばらく、「時間的にも経済的にもそんな余裕ない!」と、私的な旅を避けてきてしまいました。
でも、こんな素敵な出会いがあるなら、やっぱり積極的に旅をしようと心に決めました!
旅と日常とを分けるのではなく、日常の延長に旅がある生活だったら素敵ですね~…
<宵山でのぼった「函谷鉾」。いただきものの竺仙の浴衣を夏着物風に>
<友人のお茶室で。これまた譲ってもらった夏牛首紬。紬と言っても薄くてしなやかで、お茶の所作にも違和感なし!)