2月18~20日は、中野区中井で「染の小道」というイベントが開催された。このイベント、中井の街を流れる妙正寺川に反物をかけたり、商店の軒先に染色作品を飾ったりと、あちらこちらで様々な染色作品が楽しめるもの。実際、妙正寺川では、昔は染色の仕上げ工程である水洗を行っていたそうだ。
中井は私の通う染色教室のある町でもあり、ちょうどこの日は教室があったので、終わった後、ぶらぶらと中井の町を散策しがてら、街のあちこちに飾られた作品を楽しんできた。
のれんを飾ってある商店の人も自慢げな様子で、街全体で盛り上がっている様子が伝わってくる。
▼妙正寺川を飾る反物
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実際に川で反物が洗われていた昔は、賑やかだったんでしょうねえ。
イベント初日は、電車が各地で止まってしまうほどの風の強さ。反物を結んだロープが外れてしまって大変だったらしい。
▼染色教室の先生の作品:
左は長崎更紗(型染)の復刻@和菓子屋、右はしだれ桜(手挿し)@銭湯
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更紗復刻を手掛けたのは、前にもブログに書いた、カメラマンから染織職人に転じた方。提出の朝までかかって仕上げたとか。
「長崎更紗」って初めて聞いたけど、各地各様の更紗があったんですな。
右のしだれ桜は、まだうら若き女性の職人さんの作品。いつも優しくご指導いただいております。
※染色の模様詳細はこちら
長崎更紗
しだれ桜
▼その他の作品いろいろ
左は八百屋さん。右は銀行。左のように、お店の扱うものに合わせた作品も多かった。道のものは、猫が染色を行っている(!)。猫の方は、ツイッターでも話題になっていた。
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さて、この日はイベントに合わせて、染色教室のある工房の一角で、その工房での作品の直販会が開催されていた。工房で作られたものの完成版を見たことのない私(途中工程は工房で見られるのだが)。ちょっとのぞくつもりが…(汗)。目の前に繰り広げられる魅力的な反物たちの前に、ついつい立ち去り難く、うっかり「こ、これっておいくら?」などと尋ねてしまう始末。
さすが、「工場直販」らしく、びっくりするぐらいの価格で提供いただけるのだが、いくらお安くしていただけても、今の私には手が出ない。指をくわえて眺めるのみである。
ちなみに、うっかりお値段を聞いてしまった反物は、黒地の大島で、金に近い茶系の線で全体が染められたもの。一度、更紗柄を線で描いたものの一部を抜染したので、線が点線のようになっていて、ちょっと離れてみると柄が浮き立ってくるという凝ったもの。黒地のせいか、どんな帯でも合ってしまって困った(いや、何も私が困っても仕方ないんだけど)。今回はそれにベージュ地の更紗柄の帯を合わせてみた。すてき…。ここのところ、初釜の影響を引きずって柔らかものにばかり目が行っていた反動か、かっこよい系に惹かれてしまった。
これも忘れられないものの一つとして記録しておく。記録のみったら記録のみ。いや、本当に。
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<この日の私の格好:大島に博多帯。染色作業はこの上に割烹着を着て>
中井は私の通う染色教室のある町でもあり、ちょうどこの日は教室があったので、終わった後、ぶらぶらと中井の町を散策しがてら、街のあちこちに飾られた作品を楽しんできた。
のれんを飾ってある商店の人も自慢げな様子で、街全体で盛り上がっている様子が伝わってくる。
▼妙正寺川を飾る反物
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実際に川で反物が洗われていた昔は、賑やかだったんでしょうねえ。
イベント初日は、電車が各地で止まってしまうほどの風の強さ。反物を結んだロープが外れてしまって大変だったらしい。
▼染色教室の先生の作品:
左は長崎更紗(型染)の復刻@和菓子屋、右はしだれ桜(手挿し)@銭湯
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更紗復刻を手掛けたのは、前にもブログに書いた、カメラマンから染織職人に転じた方。提出の朝までかかって仕上げたとか。
「長崎更紗」って初めて聞いたけど、各地各様の更紗があったんですな。
右のしだれ桜は、まだうら若き女性の職人さんの作品。いつも優しくご指導いただいております。
※染色の模様詳細はこちら
長崎更紗
しだれ桜
▼その他の作品いろいろ
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左は八百屋さん。右は銀行。左のように、お店の扱うものに合わせた作品も多かった。道のものは、猫が染色を行っている(!)。猫の方は、ツイッターでも話題になっていた。
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さて、この日はイベントに合わせて、染色教室のある工房の一角で、その工房での作品の直販会が開催されていた。工房で作られたものの完成版を見たことのない私(途中工程は工房で見られるのだが)。ちょっとのぞくつもりが…(汗)。目の前に繰り広げられる魅力的な反物たちの前に、ついつい立ち去り難く、うっかり「こ、これっておいくら?」などと尋ねてしまう始末。
さすが、「工場直販」らしく、びっくりするぐらいの価格で提供いただけるのだが、いくらお安くしていただけても、今の私には手が出ない。指をくわえて眺めるのみである。
ちなみに、うっかりお値段を聞いてしまった反物は、黒地の大島で、金に近い茶系の線で全体が染められたもの。一度、更紗柄を線で描いたものの一部を抜染したので、線が点線のようになっていて、ちょっと離れてみると柄が浮き立ってくるという凝ったもの。黒地のせいか、どんな帯でも合ってしまって困った(いや、何も私が困っても仕方ないんだけど)。今回はそれにベージュ地の更紗柄の帯を合わせてみた。すてき…。ここのところ、初釜の影響を引きずって柔らかものにばかり目が行っていた反動か、かっこよい系に惹かれてしまった。
これも忘れられないものの一つとして記録しておく。記録のみったら記録のみ。いや、本当に。
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<この日の私の格好:大島に博多帯。染色作業はこの上に割烹着を着て>
「忘れられないものの一つ」として記録したなら、いつか必ずご縁が回ってきますよ、うふ
中井にはお詳しいのですね。
月に一回、中井に通うようになって1年近くになりますが、いつもは染色教室と駅の往復ばかりでした。今回のイベントで、のれんなどを見ながら町を巡って、いろいろ発見がありました。昭和の風情がまだまだ残った町です。(ちょっと根津あたりに似たところがあります)
佐藤先生のことは、よく存じ上げてはいないのですが、サイトのほうは、着物初心者の頃に勉強を兼ねてよく拝見していました。(「キモノレクチャー」の項)中井近辺の作家の方だったとは…。やっぱり不思議なご縁というのはあるようです。
そんなに高いの?
私は、地元の『堺更紗』の復活を目論んでます。
京更紗、長崎更紗の他に鍋島更紗も有名ですよ(^o^)
いまは、更紗工房はドンドン減ってしまって、まさに風前の灯火です。
F苑さんです。ご存じでしたか。
展示されていた物の値札は特に高いことはなく、妥当かと。
鍋島更紗、何年か前に近代美術館で鈴田滋人?さんの作品見ました。更紗、私の回りでもファンが多いので各地で復刻されると良いですね。