いつまで続くか!ぐ~たら日記

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ボランティア

2011年03月16日 | せいかつ
【震災におけるメンタルヘルスとボランティア】より

●ボランティア希望者に5つの問い

 ただ、ボランティアについては、気をつけるべきことがある。阪神・淡路大震災に駆けつけてくれたボランティアの中には、宿泊するホテルの手配を要求した者もいた。残念ながら本当の話だ。そもそも、被災地で安心して休息できる場所があれば、被災者が真っ先に収容される。被災地では、そのような場所の確保ができず困っているのだ。出張感覚や偽善の手助け感覚は通用しない。

 また、善意・親切心を押しつけるようなボランティアは、かえって迷惑になる。被災地の危機管理担当者は、あちこちからバラバラと駆けつけるボランティアの整理だけでも大変な労力が必要になる。ボランティアに参加することがいけないのではない。ボランティアに向かう場合は、いま一度、次の5つの問いを胸に手を当てて自省した上で被災地に向かってほしい。


1. 「ボランティアに行ってやる」と思う心はないか?
2. 自分の衣食住は、自分自身で自立的に確保して参加できるか?
3. ボランティアに行って大ケガをしても自己責任として納得できるか?
4. 表彰状や栄誉が与えられなくても行きたいと思えるか?
5. 被災地で窮状を訴える厳しい声を優しく包み込む心の広さがあるか?

 この時期の東北地方はまだ寒さが厳しく、夜には零下になる日がある。風雨を避ける場所や簡易テントなども、自己完結で準備しなければならない。

 ボランティアは、バラバラに参加するのではなく、政府や公的機関やNPO・NGOを通じて参加することが望ましい。こうした機関なら、現地の危機管理責任者と合意・調整が円滑に行えるはずだ。ボランティアの好意が存分に力となるだろう。援助物資も、バラバラに送っては、物流の混乱や現地の保管場所手配などで、かえって被災地には負担になりかねない。物資面でも、現地担当者と調整可能な政府・公的機関・NPO・NGOなどで集約して送ってほしい

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