アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

M80号制作記その16

2015-06-22 17:14:59 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 2日待った甲斐あって絶妙な指触乾燥具合。今日は描けないかなぁと思って絵を覘くのが遅れた。午後9時ではなく午後10時になってしまったが、それから午後3時20分まで(昼食休憩40分)描けた。
 今日やってみてわかったことがある。わかったというより、わかってしまった。この絵は背景を仕上げてから手前の事物を描きこんでいくのではなく、手前の事物を先に仕上げ、背景を後にする方がよい。正確には背景をぎりぎりまで手を入れ続けながら、それに合わせて大体仕上げてある手前の事物を微修正する、ということ。考えていたことが逆でした。制作手順がよりはっきしたことで安心した。けど急げ、時間がない!
 今日は背景を黄土に変更し、手前の人物に今度は暗色がけを施した。これにてようやく色彩の全体像が具体的に見えたが、こうしてみて色彩的にわかったことは、背景は実はもっと明るくした方がよいこと、手前の人物は明るくするのではなく、自分が思っているよりも暗くした方がよいこと。こちらも考えていたことと逆でした。ただし鱗の部分をかなり暗くしていかないといけないので、またそこで印象が変わるかもしれない。ということは今のところ、次は人物と鱗を、つまり先に述べたとおり、手前を仕上げないといけない。まだ鱗の部分は完全に指触乾燥していない(つまりやれないことはないが危険、要注意状態)。
 今週の土曜にやれたらいいけど難しいかな。もう鱗の部分はほぼやり直しが効かないのでここはしっかりと乾かす。一方、人物の方は少々生乾きでもやれてしまうので、土曜にやれる可能性大。ただ人物の方は厚みが欲しいので、いつもより難易度はやや高そう。でもまあそこは何とかできるでしょう。何とかします。
 とにかく背景が大変。すんなりと終わるはずが終わらなくなってしまった。延々と8月末まで手を入れ続けることに。どう明るくしていくか、かなり問題。白を混ぜるか、それともその白に黄土を加えるか。葉の部分は黒を使う必要もあるし。
 そうそう、ひとついいことがあった。黄土で背景を抜き始めたら、これが不思議な効果となって表れた。これはこれで面白いのでこのままで行くことにした。具体的には完全に抜かずに端っこに黒の地を残すことになった。すると何とも背景の黄土が単なる背景ではなく、何か生き物か雷か、何なのかよく判別つかないものになった。気に入ってしまった。この効果はこの絵の主題にあっている。おかしなものです。
 話を戻しますが、仮に土曜にできずとも来週の月曜には確実にやれるでしょう。そこで6月は終わりになる。そして残り2ヶ月になる。そう考えるとプレッシャーがかかってきた。7月に入れば確実にプレッシャーかかるな、たぶん。
 あー、あと1ヶ月余裕があればなあ。そうだったら何の心配もないんだけど。とにかく急ぎましょう。
 急げ!急げ!時間がないぞ。


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