アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

美術館通いは財政破綻する

2015-08-14 13:35:07 | 随筆(日記、旅行)、お知らせ、こぼれ話
 いったい年間にどれぐらい美術館へ行くのだろう。過去年間最多20数回、美術館へ企画展を観に行ったことがある。自分の美術の興味が、油絵から彫刻、水墨画、日本画、焼き物、書、などと広がるにつれ(要するに今では何でも)、回数もどんどん増えて行く。そのうち選ぶようになる。選ばないとお金が続かない。
 映画好きは週末の休みに数本の映画を映画館で見るという。美術愛好家ならいざ知らず、実際に絵画制作をしながら美術館へ通うとなると財政破綻の危機に瀕する。実際にそうなったこともある。美術団体に属せば年会費があるし、支部へ入会すれば、またそれ年会費がある。加えて個展もやるとなると、さあ大変だ。
 このブログの「展覧会、美術館」のカテゴリーがなかなか増えないのは、単に金欠で美術館へ行けないから。去年からそうです。今年は失った貯金の回復に努め、一応来年から美術館通い本格復帰の予定です。画材と公募展出品料、搬出入業者費の確保で精一杯なのが現状です。お金の遣り繰りでほとほとうんざりし、頭がおかしくなりそうになったこともあります。とにかく苦しい。
 とはいえ見れるうちに見た方がよい。というのもあと数十年したら、世界中の美術館が絵の貸し出しを止めざるを得なくなるらしい。油絵の耐久性の問題、つまり画面の絵具の剥離が起きてしまうからだそうだ。数百年経った油絵はもう輸送には耐えられない。振動で絵具が剥離してしまうというわけだ。
 実際のところ、みんなお金を節約して美術館へ通っていると思う。とにかく一年中どこかで美術館の企画展は開催されている。全てを観るのは不可能。交通費もばかにならない。私なんか飲まず食わずで帰ってくることもしばしば。
 今の時代、印刷技術は上がっているので画集を見たり、テレビの美術番組を見たりして溜飲を下げることはできますが、やっぱり本物を間近で見たい。節約にも限界があるので何とかならないものか。
 今年は美術館の企画展は「ヴァラドンとユトリロ展」で終りかも(ええーっ)。そりゃ行きたいのはやまやまですけど、しょうがないもの。超緊縮財政、今は辛抱のときです。
 みなさんはどうしてますか。私と同じ苦労をしている人も多いと思います。がんばりましょう。


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