油彩人物連続模写（小品カンバス１９枚）その１１

　２枚とも、もうとっくに指触乾燥しているんですが、先週の水曜が出勤だったのが痛く、昨日描きました。

　といっても描いたのはジェリコーの方だけ。ラファエロの方はほぼ仕上がっているんですが、ジェリコーの方は女性の顔で手こずってます。

　というのも最初のデッサンに失敗したため、こうなると後で補うしかないんですが、何せ小品を描くのが久し振りため、そして私のデッサン力のなさも相まって、うまくいかない、いかない。

　っていうか、その前に肌の段階で派手に失敗したため（敢えて違う描き方をテストしたんですがやっぱり駄目）、それを取り戻すのにえらく苦労し、ここまで進んでからでは、顔の目鼻立ちの失敗は取り戻せない。そのため、手が出ない、出ない。

　慎重に、かつ思い切って、ようやく画面に筆を入れ、何とかしました。これでこの部分の指触乾燥を待てば、あとは一気に仕上げられます。

　ですから、昨日は顔の目鼻立ちだけを描いたという。まあこういう日もあります。一度に何枚か制作しているときは、他の絵も描けばいいんですが、現在はこの２枚だけ。しかも進捗状況を合わせたいので、ラファエロの方は止まったままです。

　でも、いつまでも描いているわけにもいかないので、来週中には２枚とも完成させたいです。大した仕上がりではありませんが、私にとっては極めて重要な２枚となりました。

　この２枚の模写で、自分の油絵をどうすればいいのか、はっきりとわかったのですから。どちらも下地テストでしたが、ラファエロの方は一見うまくいきましたが、厚みが圧倒的に足りず、ジェリコーの方は新たに試みた下地でしたが、失敗でした。

　そこで、ではどうすればいいのか、私にとっては意外な結論でした。それを試すのが来年の支部展と本展出品作というわけです。

　だからもうこの２枚の模写は続けなくてもいいんですが、つまりお役御免というわけなんですが、せっかく始めたもんで、途中で終わらせるのもねえ。だから一応は仕上げようかなと。

　まだ仕上がってもいないのに話が長くなりました。やっぱり油絵というのは時間がかかるのね、ということで。