アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

「地獄絵をよむ」

2015-12-11 07:06:05 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
ふくろうの本
 図説 地獄絵を読む  澁澤龍彦、宮次男著 
              河出書房新社 定価1800円(税別)

 この本ははっきり言って画集として機能します。私自身、画集として買いました。というのも、こうした地獄絵を詳しく紹介した本はなかなかありません。地獄絵は研究者が持つような大きくて重たい、高価な画集でしか御目にかかれません。安価な美術書では有名な場面しか載せてません。もちろんこの本も全部を載せているわけではありませんが、だいぶ詳しく紹介してくれています。この値段でこれくらい掲載してあればとりあえずは満足です。有難いというのが正直な感想です。だた惜しむらくはフルカラーでないこと。残念ですが仕方ない。
 地獄絵に関して安価な画集を探している方には、まず本書を薦めます。とりあえずはこれで溜飲が下るはずです。あとはどうするか。図書館の資料室でじっくり眺めるとか、古本屋で探すとか、そのくらいしか手がなさそうです。


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