アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

鉛筆画用紙(アルシュBFK)

2016-04-06 05:41:39 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
 アルシュBFK 180g/㎡ 16枚(白色)
                   *写真参照 2400円+税
 べランアルシュ 200g/㎡ 16枚(クリーム色)
                   *    約3000円+税

 スケッチブックは主に屋外での水彩画制作に使われる。このスケッチブックに鉛筆画を描いても一向に構わない。スケッチブックの最大号数はF10号までだが、それ以上の紙が必要ならバラ売りされている。あまり大きすぎると注文して2週間ほどかかる。もちろん大きければ大きいほど高価だ。
 さて私はつい最近、鉛筆画専用紙というものはあるのだろうかと考えたことがある。別にどの水彩紙に描いても構わないのだが、専用紙というのがあるのかないのか気になった。で調べてみたら確かにあった。
 それが「アルシュBFK(写真参照)」と「べランアルシュ」だ。どちらも版画専用紙として開発されたのだが、鉛筆画にも適しているらしい。私はあんまり詳しくないのだが、どうやら先にべランアルシュが開発され、おそらくこれが鉛筆画にも適していると分かり、さらに鉛筆画に適したものとしてアルシュBFKが開発されたようだ。もちろんこのアルシュBFKも版画用紙として使える。
 両者の違いはまず色。アルシュBFKの紙は白色だがべランアルシュはクリーム色だ。それと重さ(つまり厚さ)。べランアルシュの方が20g重たい。その分厚い。大きさはどちらもA4サイズとほぼ同じ。正確にはA4より半周り大きい。それでこのお値段だから、最高級紙だ。
 私はアルシュBFKを世界堂新宿本店で買ったのだが(もちろんべランアルシュも売っている)、残念ながら買ったばかりでまだ使っていない。だから描き心地はわからない。いずれ使うつもりだから、そのときには使用感について書きたいと思っている。

 付)ピカソなどの巨匠たちはデッサンやクロッキーをするとき、このアルシュを愛用したそうである。気軽に使うには適した大きさだが、売れない画家が気軽に使うには高価だ。へぇーっ、巨匠たちはこういう紙でデッサンしてたんですね(っていうか、早く使えよ)。


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