厚生労働省は、1月22~28日に報告された1医療機関あたりのインフルエンザの患者数が、52・35人となったと、2日発表した。
前週(51・93人)に続き、1999年に調査を開始して以来の最多を更新した。大流行が続いており、専門家が注意を呼びかけている。
全国の小児科や内科約5000医療機関からこの1週間に報告があった患者数は25万9063人で、全国の推計患者数は約274万人。1医療機関あたり報告数は、北海道を除く全都府県で警報レベル(30人)を超え、福岡77・35人、大分74・76人、埼玉65・41人の順に多い。
例年2月以降とされるB型の流行が早まり、A型と同時期に流行していることが患者の増加につながっている可能性がある。国立感染症研究所感染症疫学センターの砂川富正・第二室長は「A型にかかった後にB型に感染するなど複数の型にかかる人もいる。一人一人が周りに感染を広げないよう、手洗いなどの対策に取り組むことが大切です」としている。