日本国内で数多く発生した北朝鮮による拉致は、北朝鮮から来た工作員だけで実行できるものではない。
拉致の実行には、日本国内の組織や人物を使って綿密な計画を立てその準備をしなければ成功しない。
まず本国(北朝鮮)からの指令に適った人物の選定。誰を拉致するのかを選ぶ人物が必要だろうし、その情報を収集するために自分たちが持つ情報のほかに、標的にした人物の行動や性格、特徴や家族構成などのあらゆる情報を収集する人物もいるだろう。さらに、どうやっていつどこにおびき寄せるかを考える人もいるだろう。そして、いざ実行するときの実行部隊の編成や拉致した日本人の移送ルートや監禁場所等の様々な拉致実行計画を立てそれを見張る、拉致を主導する人物が必ずいる。拉致実行部隊は複数の人物がそれぞれ別の役割をになっていて、それぞれ他の人物が何をやっているのかを分からないように仕組まれている。事後の彼らの言動で、拉致の手口がばれないよう巧妙に仕組まれているに違いない。それぞれの拉致実行者に、その後の自分がやったことを公言しないよう金銭等の見返りを渡していると思われる。
要するに、日本国内に拉致を実行した人物や組織が数多く存在するということ。そして、今もこいつらは日本国内で平然と暮らしているということ。
なぜなら、拉致に関与した実行犯や共犯者は誰一人も逮捕されていないのだから。
北朝鮮によって拉致された日本人は、少なくとも100人、実際にはそれよりはるかに多く(日本の警察は883人その可能性が排除できないとしている)の日本人が拉致されている。
現在も本国・北朝鮮からの指示や指令があれば、彼らは動くに違いない。そして、被害がさらに拡大することは目に見えている。
そろそろ、本気で日本は日本国内の野放しになっている拉致に関与したすべての犯罪者たちを逮捕して欲しい。
このままでは、日本は法治国家から放置国家になってしまう。