gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

1月1日の礼拝の内容です。

2024-12-31 18:05:00 | 日記
1月1日の礼拝の内容です。讃美歌は、83.361.368.484.26です。
オンラインのアドレスはhttps://youtube.com/live/u_6sgAXeH7k?feature=shareです。

元旦礼拝説教     マタイ2:1~12「喜びにあふれよう」    2025.1.1

 新しい年が始まりました。1年の初めに、このように教会に集まり、神を礼拝することができますことを心から感謝したいと思います。2025年が素晴らしい年となりますようにと心から祈るのです。

2024年は、皆様にとってどのような年だったでしょうか。それぞれの2024年がありました。私にとって忘れることができないのが、能登半島地震です。ちょうど、1年前、この日は地区の新年礼拝で、名古屋教会に行き、午後には布池カトリック教会の隣にある福信館に越冬炊き出しのお手伝いに行っていました。午後4時に煮込みの時に地震が起ったのです。それぞれが持っているスマホに緊急地震速報のアラーム音が響きました。その後、輪島市や珠洲市に行く機会がありました。災害ボランティア活動中に見た被災地の現状に心を痛めました。9月末に輪島市の活動している時に昼休みに、輪島教会を新藤先生に案内していただきました。壊れた会堂を見せていただき、新藤先生の歩みを心配していました。でも、愛知県いて、何もできない無力感を感じていました。少しでも復興が進み、希望がある歩みができますようと願います。今日、中部教区では、16時10分から能登半島地震1年を覚えての祈祷会を、Webを使って行われます。共に祈りを合わせてくださるとうれしいです。

元旦礼拝の時に、選んだ聖書の箇所は、東方の博士たちのクリスマスの場面です。12月22日のクリスマス礼拝の後の祝会で、教会学校のメンバーによるクリスマスページェントが行われました。遠い東の国から3人の博士たちが、ユダヤのベツレヘムにやって来て、イエス様の誕生を祝い、礼拝し、贈り物をそれぞれがささげるのでした。

マタイ2:1~2
イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」

 この聖書の箇所を読んで、私は不思議に思うのです。それは、どうして、遠い東の国に住んでいる占星術の学者たちが、イエス様の誕生を祝うために来たのかということです。東の方とは、東方とはどこなのかですが、今のイラク、バクダットあたりではないかと思われます。聖書地図を見ると、約1500㎞あると思います。簡単な距離ではないと思います。今から2000年前に、東方の博士たちは、この距離をやって来たのです。占星術の学者たちとありますが、当時は、国の歩みを決めることに関わっていたと思われます。星の動きは規則正しく動いています。その動きに変化がなければ、何も起きないと考えていたのでしょう。でも、違った動きをすると、それは大切な知らせであり、今後の国の歩みにも関わるとされていて、その違った動きを見て、国の王に進言し、大切なことを決める判断になっていくのです。

 この学者たちは、星の動きをいつも見ていていました。きっと大きな動きがあったのでしょう。でも、それがどうして、ユダヤ人の王の誕生と関わっているとなったのかが分からないのです。東方の博士たちは、自分たちの国で、その星の動きを発見しました。それが、どうしてユダヤ人の王の誕生の知らせなのかと知ったのでしょうか。また、博士たちは、ユダヤ人の王の誕生は知りましたが、その誕生の地を正確に知ることができなくて、エルサレムに行き、当時の支配者であったヘロデ王に尋ねています。でも、ユダヤ人の王の誕生が大きな意味を持つということを受け止め、自国の王に知らせるために、旅に出て行ったのです。

 実は、それまでに東の国とユダヤ人の接点がありました。それはバビロン捕囚です。南王国ユダはバビロニアに滅ぼされて、都エルサレムは焼かれ、神殿も破壊されました。この時に多くのユダヤ人がバビロンに奴隷として連れて行かれたのです。バビロンの地でユダヤ人は困難の中を歩んでいました。でも、一方で東の国の人々はユダヤ人の影響を受けていたと思われます。バビロンのいるユダヤ人たちは、その苦しみの中で、自分たちの解放者、救い主、ユダヤ人の王を待望していました。バビロン捕囚が終っても、多くのユダヤ人はバビロンに留まって生活していったと考えられています。クリスマスの時と、星の動きが一緒になって、博士たちの旅立ちとなっていたのでしょう。神が東方の博士たちにクリスマスを知らせることは、すべての人々に神の救いを告げ知らせるというメッセージです。

 でも、博士たちの旅は困難なものだったと想像します。いくら仕事とはいえ、旅立ちは命をかけるものだったはずです。もしかしたら、家族とはもう会うことができなくなるかもしれないと思いは持ったと思います。それも星の動きを見ての行動です。東の国からユダヤまで、いったいどのくらいの時間がかかったのでしょうか。1年以上かもしれません。また、このような危険な旅ですから、3人だけで移動とは考えにくいと思います。少なくても100人ぐらいの旅だったと想像します。博士たちは、エルサレムで、ヘロデ王にユダヤ人の王の誕生のことを告げ、律法学者から、ユダヤ人の王はベツレヘムに生まれることを知り、旅を続けて行きます。一度は見失った東方で見た星が出て来て、星が先立って進み、ついに幼子のいる場所に止まりました。学者たちはその星を見て喜びにあふれるのです。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられました。博士たちはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげたのです。

 このように東方の博士たちは、ユダヤのベツレヘムで、幼子イエス様の誕生を祝い、礼拝し、ささげものをささげていったのです。ユダヤ人の王を拝むために来て、そのことを実現することができました。でも、どうして、この東方の博士たちはユダヤ人の王の誕生を祝うために、この厳しい旅をしてきたのでしょうか。東方の博士たちと、ユダヤ人の王と何の関係があるというのでしょうか。それは、東方の博士たちにとって、星の動きを通して、ユダヤ人の王の誕生は、すべての人々の王の誕生と理解したからだと私は思います。東方の博士たちにとって、クリスマスの出来事は、ユダヤ人だけの出来事ではなく、すべての人々の出来事だと受け止めたのです。クリスマスの出来事は、この東方の博士たちにとって大きな人生の変化をもたらしました。やがて、「ヘロデのところへ帰るな」と夢のお告げがあって、別の道を通って、自分たちの国に帰って行ったとマタイは書いています。

 この東方の博士たちも、そして、私たちもそれぞれの人生の歩みをしています。1人1人、いろいろな人生の歩みがあります。同じような歩みはありません。1人1人違う人生の歩みです。でも、最後は人生の最後、死と向き合うことになります。でも、博士たちがクリスマス、イエス・キリストに出会ったということは、全く違う人生の歩みをすることになっていくのです。それは神と共に歩む人生です。神が共に、私たちの人生と共に歩んでくださるのです。今までとは全く違う別の道です。東方の博士たちが、この後、どのような歩みをしていったのかは分かりません。でも、イエス・キリストの出会ったことは、全く新しい人生の歩みになっていくはずです。

 新しい年が始まりました。夢と希望にあふれる年になってほしいと心から願います。しかし、そうならないこともあるでしょう。不安と希望のない年になってしまうかもしれません。でも、イエス・キリストと出会ったことは、全く別の人生の道を歩むことになって行くのです。それは、神と共に歩む人生、イエス・キリストによる罪の赦し、死からの復活、永遠の命、神の国へとつながる歩みです。本当の意味で、恐れることはないのです。イエス・キリストの誕生によって、すべては神が解決してくださったのですから、神の救いをしっかりと受け止めて、どのようなことがあっても、神への信仰と希望を持ちつつ、新しい年を歩んで行きましょう。

祈り 神よ。新しい年の初めに、このようにあなたを礼拝することができましたことを心から感謝します。2025年がどのような歩みになるのか、分かりません。でも、喜びと希望を持った歩みとなることができますようにと願います。また、神の愛を受け止め、イエス・キリストの信仰を深め、神と共にあることを忘れることなく、歩むことができますように、この2025年の歩みを守り導いてください。この願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。