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12月24日の礼拝の内容です。

2024-12-23 20:51:00 | 日記
2024年12月24日の聖夜礼拝の内容です。讃美歌は、252.259.260.261.264.26です。
オンラインのアドレスはhttps://youtube.com/live/qf447WPpwvg?feature=shareです。

聖夜礼拝      ルカ2:1~7「救い主が生まれる」    2024.12.24

 まもなく1年になろうとしています。2024年1月1日の午後16時10分に能登半島地震が起りました。元旦を迎えて、多くの人々は家で家族団らんの日々を過ごしていたのでしょう。正月の祝いをしている時でした。突然の大きな揺れが起り、多くの被害が出てしまったのです。能登半島と地域性もあり、道路が寸断されて、その後の救援に多くの困難がありました。あの日から、1年になろうとしています。能登半島の人々は、今度の正月をどのような思いで過ごされるのでしょうか。

 日本に住んでいますと、自然災害から逃れることはできません。大雨、噴火、地震、津波などの自然災害が起ってきました。今後も起るでしょう。私は個人的な災害ボランティアで、3月には輪島、5月には珠洲に行ってまいりました。建物の片づけが主な働きでした。家の中にある家具などを外に出して、集積所に運ぶのでした。被災された方々と触れ合う中で、被災された方々の苦しみと重荷を深く感じました。でも、変ってあげることはできませんでした。9月の後半、輪島や珠洲での災害ボランティアも先が見えて来たのでしょうか。10月からは週末だけに活動を行うといわれていました。それが、9月の後半に大雨が降ったのです。二重の苦しみを能登の方々は負われました。許されて1週間後に、輪島に行くことができました。活動先は輪島市のある仮設住宅でした。ちょうど、入所が決まって、2.3日後に、大雨が降ったのです。多くの土砂が仮設住宅の床下まで入っていました。このような時は、一度、部屋を出てもらい、土砂を取り除く必要があったのです。多くの嘆きの声を聞きました。どうして、なぜ、このようなことになるのかと、黙って聞きながら、活動をしました。

 今、家があります。家は、安心して生活し、眠ることができる場所です。でも、ある人たちは、家がありません。安心して生活することができる場所がないのです。いろいろな事情の人たちがいます。困難の中にいる人々がいます。

 今日はクリスマスイブです。12月24日です。今日の聖書の箇所は、イエス様の誕生の様子が書かれてあります。イエス様の両親となるヨセフとマリアですが、この時に、旅をしなければなりませんでした。ガリラヤの町ナザレからユダヤのベツレヘムまで行かなければならないのです。その理由は、当時のローマ帝国の皇帝の出した命令がありました。それは、ローマ帝国内に住んでいるすべての住民に、住民登録をせよというものです。日本でも、5年に一度、国勢調査というものが行われていますが、それに近いものだと想像します。この時のローマ皇帝が出した住民登録の目的は、ローマ帝国内にいる人々の数を調べて、確実に税金を取るためでした。ヨセフとマリアにしてみれば、いい迷惑です。自分たちのためにではなく、かえって重荷になるものでした。しかし、ヨセフとマリアは、その命令に従って、旅をしていきます。この時に、マリアは身重でした。すでに、イエス様を妊娠されていたのです。身重であるマリアにとって旅は、辛いものだったと想像します。

 ユダヤ人は、自分たちは神から特別に選ばれた民族だと思っていました。他の民族よりも、自分たちは特別な存在だと信じていたのです。そのような思いを持ちつつも、現実は違っていました。今から、2000年前のパレスチナに住むユダヤ人たちは、ローマ帝国の支配下にあったのです。神の民が、神の民ではない民に支配されていたのです。その支配の現実は、ユダヤ人たちに住民登録に従わなければならないという矛盾を受けることになりました。それも、自分たちのお金をローマ人に税金として納めるという屈辱を味わうことになるのでした。ユダヤ人であるヨセフとマリアは、そのローマ皇帝の命令に従ってベツレヘムまでの旅をしているのです。やっと二人は、目的地であるユダヤのベツレヘムに着きました。そして、2人は、自分たちが宿泊する宿屋を捜しました。宿屋といっても普通の家です。家の空いた部屋に身を寄せるものでした。しかし、2人には宿屋が見つからなかったのです。住民登録のために、多くのユダヤ人が移動して、先に宿屋を確保したからかもしれません。

 ベルレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせたのです。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからであるとルカは、イエス・キリストの誕生の様子を、クリスマスの様子を伝えています。神の子であるイエス・キリストの誕生の様子を私たちは、このルカによる福音書によって、知ることができています。このクリスマスの様子は、私たちに何を伝えようとしているのでしょうか。一般の子どもの誕生なら、普通の家の中で生まれると思います。また、その国の王の子から王宮の中でうまれるのでしょう。神の子は、家畜のいる飼い葉桶がある家畜小屋でお生まれになったのです。それは、今後のイエス・キリストの生涯を描いているといってもいいと思います。

フィリピ2:6~8
キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。

 イエス・キリストの生涯は、人々の苦しみを味わうものでした。人間として生きることの苦しみと悲しみと辛さなど、または喜びや楽しみを味わってくださっていたと思います。そして、最後は十字架におつきになるのです。それは、人間の持っているすべての罪を身に負うものでした。神の子は、私たちが味わう苦しみを共に負ってくださっています。罪は犯しませんでしたが、人間の味わうすべての悩みと悲しみを味わってくださったのです。神の子が家畜小屋の中でお生まれになったことは、私たちの苦しみの現実を現し、神の子も味わってくださるメッセージです。どのような思いで、私たちはクリスマスを迎えるのでしょうか。能登の人々の苦しみを思いながら、一日も早い復興を祈り願うのです。

祈り 神よ、聖夜礼拝をこのように多くの方々と共に祝うことができました。今も困難の中にある能登の人々のことを思います。少しでも希望を持って歩むことができますようにと願います。神の子イエス・キリストはすべてにおいて、私たちと一緒になってくださったのです。それも最後は十字架という死刑を味わってくださるのです。私たちもいつ被災するか分かりません。そのことを忘れずに、今、困難の中にある方々のことを覚えたいと思います。特に、能登の人々の復興のために祈りましょう。これらの願いを、イエス様のお名前によって祈ります。アーメン。



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