豪暮らしの覚え書き

日々の暮らしの覚え書き。

自宅で初めての皮下点滴 / 輸液 (Subcutaneous Fluids)

2018-08-06 | ネコ

Subcutaneous Fluids(皮下点滴)からの続き

 

前日から緊張しっぱなしでその日を迎えた。

ネコちゃんの寝起きを狙っての皮下点滴/輸液(Subcutaneous Fluids)。

点滴バッグをちょっと熱いかな?と思う温度に暖めてバッグを沈め10分くらい待つ。

お湯が温くなったところで温度を測ると33度。

体温より低いけど寒い朝(オーストラリアは冬)にはまあ良いかと。

 

点滴バッグに針を刺しシリンジを着けて液を入れる。25ml。

あ!嫌なことに気づいた!!

先生は週2回、1回75ml-100ml点滴してって言っていたけど、

シリンジは25ml・・・。それって3-4回入れるって事だよ!!

つまりネコちゃんに3-4回針を刺すって事でしょ!!!

いやいや、無理・・・。無理だよぉーー。

なんで今日まで気づかなかったんだろう・・・。

 

でも、ネコちゃんの為に点滴しないと!と何度も心に強く言い聞かせ、

寝起きのネコちゃんの首よりの背中の皮膚を引っ張って・・・

ごめんねごめんねごめんねごめんねと何度も思いながら針を刺す。

ネコちゃん、ちょっとビクっとしたけれど暴れることはなかった。

皮膚を戻し針を指で押さえてシリンジを押して液をゆっくり入れてると・・・え?漏れてる!

あわわわ!針を押してもう一度シリンジを押すと今度は大丈夫。

でも20ml入れたところでネコちゃんが嫌がり断念。

 

バタフライニードルをシリンジから抜き点滴バッグからまたシリンジ(同じシリンジ)に2回目の25mlを入れ

今度は背中脇の皮膚を引っ張って針を刺すがネコちゃんが痛がり身を前に乗り出したため針が抜ける。

謝りながらネコちゃんをなだめ落ち着いた頃にまた挑戦。

今度はうまくいきまたシリンジで液を入れていると今度も20mlで嫌がり断念。

3回目を入れる気持ちが折れ40mlで終わった。

失敗も含め4回もネコちゃんに針を刺した罪悪感が大きく手が震え泣いた。

ネコちゃんを触るとビクッとして怯えた感じ。痛かったね怖かったね、ごめんね。

心が折れるよ。これ慣れるの?毎回こんな痛い気持ちになるの??

ネコちゃんも痛いし私も辛い。どうしよう。気持ちを強くしないとと思っていたのに駄目だ・・・。

 

2日前からあまりご飯を食べなく(20g/23g)これは食欲増進剤飲ませないとと思い飲ませるけど、

全く効き目がない。なぜ??前回病院で飲ませてもらっときは怖いくらい効いてたのに。

茹でたイワシもあまり食べないし・・・。

また石が尿管に詰まって辛いんだろうか?

ネコちゃんと話せればいいのにと病気になったときは特に強く思う。

2日後に血圧検査があるから先生に診てもらおう。

 

2時間後にネコちゃんの液を入れたところを触ってみると浸透したのか普通になっていた。

良かった。

その日の夕方にまた点滴をしようと思った。

いつも私がソファーに座っていると膝に乗ってくる。それを利用することにした。

ただ問題なのは朝の針刺しで私を警戒していること・・・。嫌われちゃったかも・・・。

点滴を準備してソファーに座ると待ってましたとばかりに乗ってきた。

良かったー嫌われちゃったらどうしようと心配してた。

 

ネコちゃんが落ち着いたところで針を挿入。

今度は1回目で針挿入成功!皮膚を全部戻すんじゃなく少し引っ張ったままでシリンジを押して液を入れる。

朝よりスムーズに出来ている。

だけど・・・やはり20ml入れたら嫌がり断念。

何で20ml?何か意味があるんだろうか。

1日で60mlしか液を入れられなかったけど最初だもん。

先生もそう言ってたし。

 

あの針を皮膚に刺す指の感触はいつまでも残り、思い出すたびに心が痛むし泣ける。

ごめんねごめんねごめんねと何度もネコちゃんに謝る。

治らない腎臓病でも少しでも長生きしてもらいたいと願うのは私のエゴなんだろうか?

ネコちゃんに聞いてみたい・・・。

*先生曰くネコちゃんに針を刺す時に消毒は必要ないとのことなので消毒はしてない。

 

追記 8月2018年

初めての試み subcutaneous fluids(皮下点滴/輸液)

 

追記 8月2020年

この自宅で初めて皮下輸液から2年が経った。

ネコちゃんの血液検査も驚異的に正常値まで戻る。

これもネコちゃんと自分が頑張ったおかげである。

治らない病気だけれど長く一緒に居られて嬉しい。これからも長くと願う。

皮下輸液もネコちゃんが大人しくしてくれているので毎回一人でしている(手伝ってくれる人はいない)

輸液は2019年の冬から温めずにしているが何ら問題ない。時間短縮になった。

たまに針が皮を突き破って刺していて、

漏れている事に気が付くが針を抜きも一度刺し直す事もすんなり出来るようになった。

時々ネコちゃんに文句を言われるが関係は以前のままである(準備していると隠れるようになった)。

なだめすかしながらさっさと皮下輸液ができるようになった自分を褒めたいし、

過去に戻れたら自分を励ましたいと思う。

この記事にたどり着いて読んでくれた方々も不安がいっぱいだろうけれど、

大丈夫!!皮下輸液は慣れます!!ちゃっちゃと出来るようになります。

頑張って!!